以前、こんなことがありました。新規のクライアントで、スタッフが定着せず売上が低下し困っているというご相談でした。その経営者に「会社としての理念はありますか?」って尋ねたところ、「そんなものありませんよ。そんなものなくてもこれまでやってきましたから」とのこと。これまで、それでなんとか会社がまわっていたことが、
- 人が育たずスグ辞める
- それが業績に響いているということが問題である
ということに気づかせなかったのです。理念なき会社(組織)では、ベクトルがバラバラになり社内で十分かつ必要なコミュニケーションがとれません。そんな環境下で人が育たないのも当然です。入れ替わりが激しくなるのも当然です。そして、担当者がコロコロ代わる会社を顧客は信用しなくなります。このことがモロに響くのです。
日本の企業の倒産原因のトップは販売不振で約70%です。販売不振の原因は色々でしょうが、売上低下ということが密接であることには変わりません。その低下を招いている一端が、理念なき経営、といえます。
御社では、理念が全スタッフに浸透していますか? あるいは、市場や顧客へ情報として明確に伝えることができていますか?
■今日のまとめ
『理念を情報化し浸透させる。』
- 自社の理念を書き出す。
- 理念を社内外へ伝えていく手段を書き出す。
- 上記2点を即実践する。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2