ストレスで酒が増えた会社員。どうやって酒量を抑えればいいのか

 

前田泰章さんからの答え

A:こんにちは! Mさん、「心理カウンセラー/問題解決セラピスト」の前田泰章です。Mさんなりに不安の原因は分析できているようですね。その不安を解消するために、お酒やギャンブルをしているので、その行動がいい悪いは別として不安の対処はできているようです。

ただ、このままでは、苦しい現状が続くことは目に見えています。

最終的に、不安を解消するためには、仕事と家庭の問題に向き合って、何かしらの行動パターンを変える必要はありますが、段階を踏んで変えていった方がいいでしょう。

まずは、お酒とギャンブル以外の方法で、不安を対処する方法を見つけていきましょう。

ある男性会社員の事例ですが、仕事のストレスからアルコールの量が増えてしまいましました。このままではまずいと思い、僕のカウンセリングを受けました。数回のカウンセリングの中で、「フォーカシング」という心理療法がその男性にはマッチしました。

胸のあたりにモヤモヤするなんとも言えない重い感覚があったので、その感覚に「モヤモヤ君」と名前をつけました。胸に手をあてて「モヤモヤ君」と話をしてみると、「モヤモヤ君」はこう言いました。

「あなたの体が心配、体をいたわってね。でも不安な気持ちがあるのならお酒を飲んでもいいんだよ、僕、ガマンするから」

正直、その男性はびっくりしたそうです。てっきり「モヤモヤ君」に怒られると思っていたからです。

お酒をたくさん飲んで、体に無理をさせていた自分のことを本気で心配してくれていた「モヤモヤ君」の気持ちを知って、行動を改めるようなりました。1日に缶ビール5本、焼酎3杯以上は毎日飲んでいたのが、カウンセリング後に、週1回の肝休日を作れるまでになりました。

その後も、不安な気持ちは時々出てきましたが、胸に手を当てて「モヤモヤ君」と会話をすることで、不安な気持ちはおさまるようになったと言います。また、お酒を控えることで、家族と話しをする時間も増えたと言います。

print
いま読まれてます

  • ストレスで酒が増えた会社員。どうやって酒量を抑えればいいのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け