【書評】「脱原発の先進国ドイツを見習え」という考えの大間違い

 

「人間は常にプラス=ベネフィット(利益)とマイナス=リスク(危険性)を考えながら、現実的な判断をしてきた。原子力をやるリスクとやらないリスクがあるが、国家、社会レベルで考えたとき、ある程度のリスクがあってもそれを相殺するだけのプラスがあると思われるときにはそれを実行する理性的な判断力が求められる」。原発を推進するのが日本の進むべき道だと思う。

好き嫌いにかかわらず、原子力はエネルギー資源小国日本にとっては、かけがえのないエネルギーであり、これを最大限利用することがわが国にとってベストの選択だ。怖いから、嫌いだから、ということで原発ゼロにしてしまったら、日本はどうなるか。信頼できる安定的な電気が失われると、日本沈没である。

事故後、原発の安全性はどこまで向上したか? 世界で最も厳しい新規制基準を作ったのが、極めて高い独立性と権限を持つ原子力規制委員会と原子力規制庁である。津波防護壁の設置と建屋の防水化、電源車や可搬式ポンプ・移動式ポンプ車などの配備、過酷事故への備えも万全である。福島事故の再来は必ず防げる。原発コワイの人もこの本を読めば、必ず安心できると思う。

それにつけても、この本のタイトルはバカすぎる。最も読んで欲しい若い人には見向きもされまい。タイトルを変えて出版し直して欲しい。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

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