新米 「そんな協力雇用主の不安を軽くする国の制度が助成金ってわけですね。どんなものがあるんですか?」
E子 「刑務所出所者等就労奨励金制度って名前がそうよ。生活習慣や技能習得のアドバイスをしたことを条件に出所者を雇用した事業主に『就労職場定着奨励金』という制度があって、これは6ヵ月間、月毎に最大8万円の受給、その後、6ヵ月経過後3ヵ月毎に最大12万円、合計最大24万円が受給できる『就労継続奨励金』もあるわ」
新米 「C社さんはこれをおっしゃっていたのかなぁ…」
E子 「身元保証人を確保できない場合に1年間を限度に『身元保証制度』最大200万円という仕組みもあるわ」
所長 「身元保証は大きな問題だね」
大塚 「実際の職場体験や実務経験をしてもらった場合は、講習委託費として最大2万4,000円が支給される『職場体験講習』というのもありますね」
E子 「これは、以前にうちでも一般的な職場体験をしていただいたことがありましたが、あれとそんなに変わらないように思いますね…」
所長 「職場体験は、そうだろうね…」
新米 「そういえば、トライアル雇用もあがっていますが、これは、一般的なものと一緒ですよね」
大塚 「うん、それは同じだと思うわ」
E子 「あと、事業所における雇用の取組も紹介されていますね」
所長 「そうだね。お客さまへのアドバイスのためにも事業所での取組みもしっかり知っておこう。事例としてご案内できることもあると思うよ」
全員 「は~い」
● 協力雇用主とは…?(法務省)
● 刑務所出所者等の社会復帰支援対策に関する行政評価・監視 結果報告書
犯罪や非行をした人の多くは、事件への反省を踏まえて生活を立て直し、社会の健全な一員として暮らしていきます。けれども中には、再び犯罪や非行をしてしまう人もいます。こうした再犯者を減らすことが、犯罪のない安全な社会を築くためには重要です。ここでは、犯罪や非行をした人の立ち直りを支える再犯防止に関する取組などを紹介します。
- 今、再犯防止が重要な理由
- 再犯を防ぐために必要なこと
- 刑務所などで行われている取組
- 社会復帰に向けた出所・出院後の指導や支援
- 再犯防止のため、あなたにできること