超メンクイの私が、山小屋の中年おじさんに超メロメロになった話

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こんにちは。現在、旅人生活満喫中のあんにゃです。
突然ですが、女子のみなさんはどんな男性に色気を感じますか?
イケメンな男性?
背の高いすらっとした男性?
ムキムキのたくましい男性?

人それぞれ多少好みの差はあると思いますが、たいていは似通っているかと思います。

では、背が小さくて、ぽっちゃりお腹で、はげちょびんで、中年のおじさんは、「かっこいい」と感じますか?

どちらかと言えば、「可愛い」「癒し系」「話しやすい」という印象の方が強いのではないでしょうか。

しかし、私がとあるバイト先で出会った山小屋のおじさんは、上記の(中年おじさんの)特徴に見事に当てはまるにも関わらず、めちゃカッコよく見えたんです…!!!

今までの経験上、THEイケメンにしか惚れない傾向にある私なのに…自分でも驚きました。

今回はそのときの経験と、なぜこのおじさんだけはカッコよく見えたのか、自分なりに考察し記事にしてみました。

山小屋おじさんとの出会い

山小屋おじさんとの出会いは、私が山奥にあるスキー場のリフト係として働きに行ったのがきっかけです。リフト係をまとめるボスが、このおじさんでした。おじさんは、着任したばかりの私に

山は美しく、楽しさを味わえる場所でもあるけど、同時に恐ろしい脅威を見せることもある。それを管理しているのが俺たち山小屋の人間だ。

と山小屋の重要性や仕事のプライドについて語り始めました。最初、リフト係の仕事を舐めていた私は

「リフト係なんて、リフトの椅子を適当に拭きながら、「どーぞー」ってゆってお客さんをリフトに乗せるだけでしょ。楽勝。」

「中年太りのおじさんが熱く語っちゃってるよ…めんどくせ。」

と思っていました。しかも、女の子が働きに来ることは稀なのか、やたらと絡んできて

あーーーもーーー!!うざい!!めんど!!!うっとおしーーい!!!

と最初はあまり関わりたくないなと感じていました。これが、山小屋のおじさんに抱いた最初の感情です。

だんだん山小屋おじさんの言うことが理解できてくる

最初、リフト係の仕事を舐め腐っていた私ですが、このスキー場に来てしばらくして、その認識がかわってきました。

確かに、ほとんどのスキー場のリフト係は、極寒の中立ち尽くさなければいけないという大変さはあるものの、仕事の内容そのものは難しくないことがほとんどです。ただお客さんをリフトに乗せるだけ。

しかし、私が働きに行ったスキー場は、他のスキー場とはまったく違っていました。

まず仕事内容が、お客さんをリフトに乗せるだけでなく、本来であればパトロール隊や外部の工事業者が行うような仕事もすべ行なうというベンチャーマインドなスキー場だったのです。

《主な仕事内容》

お客さんの落とし物を探しに行く(スキー場内、リフト下すべて)

怪我をしている人がいないか定期的にパトロールする

危険な雪面地帯がないかどうかパトロールする

危険地帯にドリルを抱えて滑りながらポールを刺す

怪我人が出たら救助しに行く

リフトの架け替え工事を行う

登山コースの見回りに行く

嵐の中での作業の時などは、命の危険を感じる瞬間すらありました。そして、だんだんと山や自然が時に人間に猛威を奮うことや自然の恐ろしさや美しさを肌で感じていき、最初におじさんに言われた

「山は美しく、楽しさを味わえる場所であり、同時に恐ろしい脅威を見せることもある。」

という言葉が腹に落ちてきました。人間を守る仕事である山小屋の仕事への誇りを私自身も感じるようになっていったのです。

そのときから、おじさんを見る目が変わっていきました。というか自然にそして確実におじさんがカッコよく見えていったのです!

だんだんかっこよく見えてくるおじさんの行動

■誰よりも筋肉がすごい

背も小さく、お腹もぽっちゃり出ている中年太り体形のおじさんなのに、若い衆を差し置いて筋トレするとものすごいパワーを発揮するんです。

「なんでリフト係が筋トレしてんの?」って思われるかもしれませんが、ここのリフト係は「もしものときにスムーズに救助活動ができるように」という理由を付けて仕事中にもダンベルを持ち込んで交代時間などに勝手に筋トレする風潮があったんです。

そんな自由な風潮を自ら作り出しているおじさんの寛大さにも惹かれました。ちなみに、おじさんは数年前までボディビル選手として活躍していたそうです…。

■命がけの仕事を率先して行う

リフトの架け替え工事や嵐の中でのパトロール作業など、一歩間違えればケガの危険や最悪命の危険すらある仕事がちょいちょいありました。そんなとき、このおじさんは率先してその仕事をやり抜きます。

そして、自らが先頭にたって仕事を行うだけでなく、周りに細心の注意を払いながら部下が誰一人ケガをしないように完璧に指揮を執っていたんです。頼れるボス感、半端なかったです。

■救命救急が的確で迅速

私が働いている3か月弱の間にもスキーや登山の途中でケガをする人が相当数いました。

慣れていないアルバイトたちは、救助の依頼を受けてもおろおろして大したことができずにいましたが、このおじさんは流石ベテラン山小屋マンだけあって、救命救助が超的確。そして迅速。

おろおろしている私に、私にもできるような内容の指示をくれるところもイケメン臭がぷんぷん漂ってきました。

■お客さんを叱れる

普通、お客さんを叱る店員はいませんよね。スキー場においてはスキー客や登山客がお客様で、リフト係は店員です。その店員であるリフト係のおじさんは、平気でお客さんを叱ります。

危ない行動を取るお客さん、天候が悪いのに登山に行こうとするお客さん、スキルが無いのに難しいコースに行こうとするお客さん、装備が不十分なのに登山に行こうとするお客さん。

こういうお客さんに対して、おじさんは理由を述べたうえでちゃんと注意し、引き留め、時に叱っていました。

評判ばかり気にして注意すらできない人が多い世の中で、自分たちの評判よりもお客さんの身の安全を最優先にして叱れるところが、イケメンだと思いました。

■誰よりも気を配れる

うざいくらいに絡んでくる山小屋おじさんですが、ある日、私の体調がすぐれない時、まったく話しかけてこない日がありました。そして、仕事終わりに「今日はあたたかくしてゆっくり休みなよ」と声をかけてくれました。

私の体調にいち早く気付き、「今日はあまり話しかけてほしくない気分だろうな」と判断してくれた結果でした。体力仕事や命がけの仕事で頼れる一面を見たうえ、普段の何気ない優しさも見せつけられた私は完全にノックアウトです。

まとめ|モテる男の特徴を持っていないのにメロメロに…

この山小屋のおじさん、ぶっちゃけパッと見の印象ではイケメン要素やモテ男要素は一切皆無です。しかし、同じ時間を過ごし、同じ仕事をしているうちに、どんどん私はメロメロになっていきました。

私だけでなく、周りで一緒に働いていた男性陣も「あの人は真の意味で本当にかっこいい。ああいう男になりたい。」と口をそろえて言っていました。

モテる男の特徴や要素がなくても、男も女もメロメロにするフェロモンがこのおじさんにはあったんだなーと思います。

最後に、山小屋のおじさんがモテモテのフェロモンを出していた理由を自分なりに考えてみました。あくまで、私の一個人としての意見ですが、

・毎日、危険と隣り合わせの状況で仕事をしているから

・毎日、自分の仕事に誇りをもって仕事をしているから

・ちょいちょいくだらないことでふざけて笑っているから

ではないかなと思います。都会で仕事をするサラリーマンであれば、毎日命の危険を感じながら仕事をすることは不可能に近いかもしれませんが、自分の仕事に誇りを持ちながら、ときにくだらないことで息抜きすることができると思います。

たとえもし、イケメンとは程遠いルックスだったとしても、女をメロメロにすることは誰だってできるんです!!

あんにゃ
幼少期にスノーボードでオリンピックを目指してみるものの、あっけなく断念。 スポーツでNO1を取れないのならせめて他のことでNO1を取りたいと東京大学を受験。 東大時代は受験期のうっぷんの反動から周りがあきれるくらい恋愛に明け暮れる。 東大卒業後はブラックベンチャー企業に入社してしまい、死にかける。 ブラックベンチャーからほぼ夜逃げ同然に逃げ出した後は歌舞伎町のキャバクラでひっそり働いていたが、キャバクラでスタートアップベンチャーの社長に拾われ、その会社で3年ほど勤務。
現在はスノーボードを主軸に自由気ままに各地を転々とする完全旅人生活を満喫中。

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