長期休み後に増える学校への行き渋り。親がとるべき3つの対応策

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子どもが長期の休み明けに学校へ行きたがらないのはよくあることのようですが、初めて自分の子がそのようなことを言いだしたら、親は対処に困りますね。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんは、子どもが抱えるストレスを取り除き、通学への意欲を取り戻すための具体的なアプローチ方法を教えてくれています。

学校への行き渋り、どう対処したら?

Q:毎回長期休み明けは、学校へ行きしぶりがあります。特に理由はないようで、学校へ行ってしまえば問題ないのですが、朝行くとき、夜寝る前には学校へ行くのが嫌だと言い出します。(小学3年女児、1年男児のお母様より)

柳川さんの回答

子どもの行き渋りは、夏休みを始め、冬、春休みにもつきものです。長期休みで崩れた生活リズムにもかかわらず、学校生活は始まります。子どもはまた勉強に習い事にと、ストレスも多くなっていくことでしょう。9月は、親も子どもも、調子を取り戻す期間として割り切りましょう。具体的なアプローチ方法をお伝えします。

1.「よしよし」+ぎゅー

我々大人にとっては「小さなこと」でも子供にとっては「大事なこと」かもしれません。つい「大丈夫」「すぐに慣れるから」「気にしない」「平気よ」という言葉をかけがちです。というのも、子どもを「安心させたい」からです。

けれども、子どもたちは子どもたちなりに一生懸命に頑張っています。ですからそんなときは、親は子どもの気持ちを「判断」せずに、「よしよし」「つかれたねー」と言いながら「ぎゅー」と抱きしめてあげましょう

2.「頑張ってるね」

学校が始まって、メリハリのある生活に入っても夏休みモードが抜けない子どもを見ると、親としては、いらいらしがちでしょうが、あれこれと要求するのは控えめにして、まずは、できていることにフォーカスしましょう。

そして、そのできていることに「頑張ってるね」と子どもが「見ていてくれる」と思えるような言葉かけをしましょう。こうした言葉は子どもに勇気を与えます。勇気はやる気の「タネ」になります。

3.ネガティブ要因を目的意識に変換

行きたくない、という具体的な理由もなく、ただ何となく朝晩行きたくないという気持ちになる、というのは、子どもにも本当の理由など分かりません。ですから、理由を追及するのではなく、学校へ行くという目的意識を高めましょう

例えば、明日学校で子どもの好きな授業があるのならば、それを目標にさせたり、お友達と会えるのであれば、それを楽しみにさせたり、と小さくてもいいので、何か一つ学校へ行く目的や目標を見つけさせましょう。親が目標を決めたり、誘導したりするのではなく、子どもにそれを決めさせることが大切です。

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