取り消し不可。早く年金を貰える「繰上げ支給」はこれだけ損する

 

年金総額

  • 老齢厚生年金(報酬比例部分599,097円+差額加算19,875円)+老齢基礎年金748,250円=1,367,222円月額113,935円

ちょっとここで考えてもらいたいんですが、この女性は240ヶ月以上の厚生年金期間がありますよね。という事はこの年金を貰い始めると配偶者加給年金が停止という事態にはなりますが、この女性自体はそもそも生年月日から見ると本来の年金支給が65歳からの年金支給だから、普通にこの女性が65歳になるまでは配偶者加給年金389,800円は加算され続ける。

ところが、この年金を60歳到達したら年金額が下がってでも貰おうと考えた(年金の繰上げ)。本来の年金支給開始年齢65歳よりも5年(60ヶ月)早く貰うから、0.5%×60ヶ月=30%減となる。

  • 60歳からの老齢厚生年金(報酬比例部分)→599,097円×(100-0.5×60ヶ月)%=419,368円
  • 60歳からの老齢厚生年金(差額加算)→19,875円×70%=13,913円(←5,962円の減額)

ただし、差額加算の減額分5,963円は報酬比例部分419,368円から引くので差額加算19,875円は全額支給。なぜ差額加算自体は減額されないかというと、当分の間は差額加算の減額分は報酬比例部分から差し引いて、差額加算自体は全額支給するという規定があるから。

  • 60歳からの老齢基礎年金→748,250円×70%=523,775円

よって、60歳からの年金総額は老齢厚生年金(報酬比例部分419,368円-差額加算の減額分5,962円+差額加算19,875円)+老齢基礎年金523,775円=957,056円月額79,754円

月額としては4万円程も下がってしまいましたね^^;

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