「最後の一点ですよ」と即断を迫る接客が顧客に後悔をさせる

 

私がこういう話をしている理由は、実は、実体験から来ています。私自身、接客をしている中で、即断を迫るような売り方をしたことは何度となくあります。

「今日買っておかないと、もう手に入りませんよ」
「明日まで残っているかどうかわかりません」
「最後の一点ですよ」

こういう言葉を言いながら、お客様の買い気を促すクロージングをする機会はたくさんありました。しかし、そこから数ヶ月経って、自分のところに会いに来てくれるお客様はほぼ0に近かったのです。

残っていた顧客と呼べるようなお客様は、即断を迫るような売り方をした人ではなくて、やっぱり、自然に買いたくなってくれて、買い物をしてくれた人ばかりでした。

これが示すように、その場しのぎの売り方で、お客様に販売ができて、多少売上が上がったとしても、結局後には何も残らなくなるんですよね。特に昨今、リアルショップのお客様の絶対数が減っていると言われている中では、一人一人のお客様をそうやって減らしていると、最後には、大打撃を受けることになります。うまいクロージングワードが見つかって、その時はよく売れたとしても、後々自分たちが辛い思いをするだけなのです。

即断を迫るのは簡単です。その時でしか手に入らない限定感を出すとか、やり方は色々あるでしょう。でも、それで売れて満足しているということは、後のことを何も考えられていない、二流の販売員に過ぎません。

本当に一流の販売員として、お客様に愛してもらうためには、どんな売り方が求められるのか?年末年始、セール時期の今だからこそ、あえて考えてみましょう。

今日の質問です。

  • 「即断を迫る」売り方にはどんな売り方がありますか?自分自身の経験も含めて、考えてみましょう。
  • 即断を迫らなくても、買ってもらえる売り方には、どんな売り方がありますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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