さて、前置きが長くなりましたが考える必要のないこと…、むしろ考えるせいで悪影響を及ぼすような妄想をどうすればやめられるのかってことをこれからお伝えします。
一番手軽で、かつ効果がある方法は、自分の無意識の思考を「客観的に評価すること」です。
自分が無自覚にどんな妄想を延々やっているのかわからないと止めようがありません。なので、まずは妄想を書き出してみるといいのですが、注意したいのは「書き出すことが目的ではない」ということです。
書き出すことの目的は「これって考えるだけ無駄な妄想だよね」と気づいて止めることです。妄想内容を書き出したら、「もしも他人からこの話を聞かせられたらどうコメントしたくなるか?」という第三者視点で、書き出した妄想を改めて評価してみるのです。
「でも、自分で書き出した妄想を自分で客観的に評価できるの?」
そう思ったかもしれませんが、その答えは「YES」です。あくまでも赤の他人として自分が書き出したものを読んでくださいね。
よく間違えやすいのが、自分がどんな妄想にどれくらい苦しんでいるのかを相手にわかりやすく伝えることを目的にしてしまって、ただただ書き出しているケースです。
これの何が間違っているのかというと、自分の悩み苦しみなど内側にあるストレスを外に出すことをアクティングアウトと言いますが、このアクティングアウトって癖になりやすいんです。なぜなら吐き出すとちょっと楽になれるからですね^_^
本来の目的は妄想と向き合い改善修正するために書き出しているのに、いつのまにか「吐き出し楽になることが目的」になっちゃうんです。
これって完全に現実逃避ですね^_^
妄想と向き合うことなく、ただただ妄想を無制限にアクティングアウトしていると、自分でストレスを乗り越える力(レジリエンス)が育まれません。そもそも妄想をわかりやすく書くことに集中すればするほど余計に妄想の世界に入り込んでしまうので、いつまで経っても客観視ができません。