現役アナが解説。5G化で「見せながら話す」能力が必要になる理由

 

残る1分を、オープニングで使うことにします。

オープニングは、あることが当たり前ですから、あえて最後まで放っておきました。

やるべきことと言えば、

  • 挨拶的な話
  • 商品の発表

になります。

後のパートで機能などの説明をしますから、発表の瞬間のこの場面では、見た目のデザインなどの解説を、実際によく見てもらいながら緻密にしておきたいところです。

実は事前の見た目の解説は、この後の機能の説明の「謎解き」になったりもします。デザインがそうなっている理由は、機能がこうだから、ということがありますよね。

見た目の話だけを前にすることで、後でその謎が解けて、聞き手の関心を引っ張りつつ、なるほど、そういう意味だったんだ、と腑に落ちるわけです。このような、謎解き形式にする話し方も、過去記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読くださいね。

そして、商品を見せる前の、最初の挨拶的な話の中に、聞き手=あなたに関係のある話を盛り込みます。例えばですが…。

「社内でも話題沸騰のあの新商品が、ついに〇月〇日に一般発売となります。既にお手数をおかけしていた関係各位、その節はお世話になりました!××部の誰々さんには~。△△部の誰々さんには、こんなこともしていただいたことがありました。

この新製品は、わが社においては、◎◎(こういうポジション、例えば既存製品のなかでは最上位、など)として、●●(このようなこと)が期待される商品。売り上げ次第では、冬のボーナスにも影響を与える、待望のニューモデルになります」

とか?話す環境が自由な雰囲気なら、私ならこのぐらいは言ってしまうかもしれませんね。ボーナスは言い過ぎかな(笑)

「誰々さん」のところの文言は、みんなの前で言っても差し支えない範囲で。名前を言われるべき人が言われなかった、なんてことがないような配慮が必要ですが、皆が納得するような名前なら大丈夫でしょう。

このような、知っている人や部署の名前や、社内におけるポジションはこの位置、というような文言を、前もって言っておくことで、まだ発売前の新商品が、聞き手=あなたに関係ある話に、ちょっと愛情を注げる存在になったわけですね。

そして前述の最後のパートに、「この発表を見ている人は、この商品にどう関わるべきか」という要素を話すことで、社内の担当者の誰かがやればいい話ではなく、自分が能動的にやれる、やりたい話にまで、もっていくことができています。

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