そして、現代人にもっとも大切なことは、自身の体験をSNSにアップすることです。そのためには、現地に行って行列に並び、料理の写真を撮って、感想を書かなければならないのです。こうした行為が、趣味のようになっているのです。つまり、多くの日本国民がもっとも興味を抱き、かつ行動的になれるものが、“グルメ”なのです。
全国各地で観光客誘致に苦慮していますが、観光資源があまりないのなら、“ご当地グルメ”を掘り起こすか、新しいグルメを生み出せば良いのです。取り組んでいる地域もありますが、カチカチ頭の地元民だけでは、簡単なことではありません。新しい頭脳に協力を求めてみるのも良いでしょう。
突拍子もない発想をする人材。たとえば、小学生に考えてもらっても良いでしょう。高校生や大学生を活用している例もありますが、その年齢ぐらいになると、常識に囚われることがあるので、あまり面白い発想は出てきません。
注意すべきは、アイデア倒れにならないよう、味の追求も徹底しなければならないことです。
注目されやすいグルメは、常識を少し超えたあたりに存在します。弾け過ぎず、大人しくなり過ぎず。重要なのは、本気でやること。中途半端な取り組みが実に多いのです。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2