■「理解する」の意味合いが強め
- understand:わかる、理解する、考える(≒comprehend、appreciate)、understandは理解した結果の知識を強調する、comprehendはその理解に達するまでの心的過程を強調する、appreciateはあるものの真の価値を正しく理解・評価する
- realize:はっきり理解する、悟る、実行する
- take:思う、みなす、理解する[しばしば well、ill、seriouslyなどの副詞を伴う]
- judge:判断する、思う、考える、(人を)批判する、非難する
- be convinced:納得する、感服する
■「判断する」の意味合いが強め
- decide:よく考えた末に決心する。名詞形のdecisionは、決定、決断の意
- determine:固い決意をする、名詞形のdeterminationは、決心、決意、決断力を意味する頻出単語、decisionよりも重い決断、決意
- resolve:決意する、決心する、decideより形式ばった語で、最後までやり抜くと決意する意味。名詞形のresolutionは、決意のほかに議会の決議案という意味でも頻出
- conclude:結論を下す、断定する名詞形のconclusionは、結論、終局、まとめの意
以上、ざっと一部ではあるが、「think」(考える、思う、みなす)の類義語を挙げてみた。 この他に「believe」(思う、信じる)や、「dream」(思う、夢見る)なども特に口語表現では、「think」と同じように用いられるが、そうなると類義語がさらに2倍、3倍になってしまうので割愛した。
いずれにしても、日本語に「雨」に関連する言葉が多いのと同じく、英語には「考える」に関連した言葉がやたらに多い。「考える」という動作の度合いや程度、その背景などの細かいニュアンスの違いを表現できるように言葉が発展してきたというワケだ。
通常、英語表現は、日本語と比べるとかなりざっくりしていて言葉の数も種類も少ない。さっきの「雨」が良い例だろう。「雨」に限らず、大半の名詞や形容詞や副詞は、日本語の方が圧倒的に桁違いに多く、表現に幅がある。 しかし、「考える」という動詞については、極めて異例の例外になってるのだ。これはすなわち、それだけ英語(=欧米文化)では、「考える」ことが身近で、重視されているということを意味する。
長年、英語を勉強してきた方々なら、そんなのとっくに気づいてるよ…と言うかもしれないが、たぶん、大多数の日本人は、この事実を知らないだろう。 また、とっくに気づいている方々でも、上述のように改めてリストアップしてみると、案外、想像していた以上にその数が多くて驚かれたという方もいるのではないか?