心理専門家直伝、被害者意識から抜け出すためのトレーニング法

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怒りや恨みつらみに支配される人生などできる限り避けたいものですが、なかなか容易なことではありません。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では、著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんが、怒りから嫉妬へとつながる悪循環を断ち切る練習方法を紹介しています。

怒りや恨みつらみを抱えた先にある不幸とは?

私たちが許容範囲を超えて怒りや恨みつらみを抱えてしまうと、大きく3つの方向性に反応するようです。

1つ目は身体的な不調。例えば、偏頭痛、腰痛、肩こり胃痛、不眠etc…。これは怒りや恨みのエネルギーが自分自身に対して向けられている状態といってもいいでしょうし、「いい加減、今の考え方や行動や環境を改めてくれ!!」と、体が悲鳴をあげてサインを発している状態とも言えるでしょう。

2つ目は他者への攻撃。これは怒りや恨みのエネルギーを、その当事者あるいは関係のない人などとにかく外部に放出している状態ですね。怒りや恨みの原因となる相手にぶつけているなら因果応報ですが、全然関係のない八つ当たりをされたらたまったもんじゃありませんね。

で、これら2つとも悩ましいですが、3つ目はさらに悩ましいものです。それは何かというと、「憐れみ惨めさなどストレートに言えば被害者意識を売りにするという反応です。自分に対してなんらかの不愉快なことをしてきた人たちに対して、「ふざけるな!」と表現するのではなく、「私はなんてかわいそう…と周りに同情や共感を要求する。

怒りや恨みを「同情」に歪めてしまっていると、自分の中にどれくらいどろっとしたマグマが眠っているのかに自分で気づけなくなります。なので、何かと怒りのスイッチが入りやすくなります。

特に3番目のタイプの人は、嫉妬とか妬みにも人一倍反応してしまうのが特徴です。「私はこんなにも悲惨なんだ」と主張するのと同時に「私のように悲惨じゃないあなたが羨ましい、妬ましい」と主張もしているんです。

で、そうやって同情や共感を要求されてばかりいる身近な人は、不必要に罪悪感を感じさせられるのでそう主張する人から離れていく…。逆に離れていかない人は、惨めさを主張し続ける人の被害者意識を巧みに利用して甘い汁を吸おうと企む悪人ばかり…。

何かと他人が羨ましくて嫉妬しては自分の惨めさを感じる…、何かと他人のいい部分と自分のダメな部分ばかりを比較しては自分の惨めさを感じる…、そういう人は、誰にどんな怒りを心の奥深くにずーっと隠し持っているのかを1回明らかにしておきましょう^_^。じゃないと、ふと気付いた時にはとんでもない人間関係とか厄介な事件とかに巻き込まれているかもしれませんよ~。

それと、何かと他人が羨ましくて嫉妬しては自分の惨めさを感じる…、何かと他人のいい部分と自分のダメな部分ばかりを比較しては自分の惨めさを感じる…、そういう人が被害者意識から抜け出すために地味に練習するといいことがあります。それは何かというと、「一定期間自分の惨めさを周りに語らないこと」です。

どうしても周りに自分の惨めさを主張したくなったら、「ああ、自分はただ周りの注目を浴びたいがために自分の惨めさを利用しているだけなんだな~、同情してもらう以外に注目を浴びる手段を学んでこなかったんだな~」と、しみじみ自分のことを受け止め、同情を集めるのを我慢しましょう。

あるいは、「ああ、自分はこうやって自分と向き合うことなくストレスから逃げているんだな~」と、しみじみ自分のことを見つめ直しながら、「ああ、自分はこんなにも心の奥底に怒りとか憎しみを隠し持っているんだな~」と、自分の中にある怒りや憎しみの存在を認めましょう

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