野口悠紀雄が教える、良いアイデアを出す社員と出さない社員の差

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「アイデアマン」と周囲から評価される人物がいますが、なぜ彼らの頭の中には次々と素晴らしい発想が湧いてくるのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、整理手帳の考案者としても知られる経済学者・野口悠紀雄氏が、「よいアイデアを出す社員と出さない社員のたった一つの差異」を紹介しています。

よいアイデアを出す社員と、出さない社員の差は?

発想力のある人と、そうでない人の差はどこにあるのでしょうか?よいアイデアを出す社員と、出さない社員の差はどこにあるのでしょうか?

『致知』2001年12月号で経済学者の野口悠紀雄氏が紹介された興味深いひとつのデータがあります。


テレビの弊害を考えるとき私はインターネットがこの状況を変えるのではないか、というひそかな期待を抱いています。インターネットは、テレビとは違って、能動的な作業が必要ですし、発想という意味からも効率的な手段だからです。

教育と発想の関わりについてさらに付け加えれば、子どもたちに好奇心を抱かせようと思ったら、まず教師自身が常に新しいものに興味を抱き実際にやってみせることでしょう。これは会社で社員を発想豊かにする上でも同じことだと思います。

発想力とIQの関係は科学的にもよくわからない点なのですが、創造的な仕事をした人がIQが高かったといえば、そういうわけではない。事実、ニュートンもアインシュタインもあまりIQは高くなかったようですし、学校の成績と発想力は関係がないと考えたほうがよいでしょう。

あるアメリカの企業が、仕事で非常にいいアイデアを出す社員と出さない社員の差を調査しました。その結果、ただ一つの差異しか見つからなかったというのです。

すなわち、いいアイデアを出すのは、自分が創造的だと思っていた社員であり、出せなかったのは自分はそういう能力がないと思い込んでいた社員だったというのです。つまり、発想力はIQやOSなどではなく自分ができると思っているかどうかという意識のベクトルの差が非常に大きいというのです。

このデータは、モチベーションとの関わりという点からも、実に示唆に富んでいます。

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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