今までと違うお客の開拓
次に、「今までとは違ったお客様を開拓する」というのは、学校以外のお客様にスポーツ用品やスポーツ企画を売り込むということです。例えば、一般の企業をお客様にするというのはどうでしょう。
あるスポーツショップは、近くの会社に「社内運動会」を売り込んでいるそうです。社員の健康やコミュニケーションに気をとめている企業ならば、社内運動会をやってみようというところもあるでしょう。提案する「社内運動会」の運営法が優れていれば、きっとその企画は売れます。当然、スポーツ用品も一緒に売れていきます。
この「企業」を「外商」のお客様として考えたとき、一気にそのターゲット顧客数が増えるのです。
そして、社内運動会の他にも、売り込める商品や企画が考えられます。例えば、「スポーツ教室」はいかがでしょう。これはスポーツショップにとっては得意中の得意です。今まで何度もお店で開催してきた多くのスポーツ教室の企画を企業に提案します。
ただし、この場合は技術の向上が目的ではなく、社員の健康やコミュニケーションの向上が目的です。メーカーさんや競技者とのつながりが強いスポーツショップの強みを活かすことができます。
また、このような大掛かりな企画以外にも売り込めるものが考えられます。例えば、スポーツ用品には様々な体調管理ツールがあります。それらを企業の社員の皆さんに使ってもらい、お店が分析してアドバイスをするというのはどうでしょう。
また例えば、スポーツメーカーの各種サプリメントや栄養食などを会社の中に置いてもらうという方法も考えられます。グリコの置き菓子(オフィスグリコ)のようなものですね。それができれば、定期的に会社を訪問したときに別の商談をすることで、売上にもつながるでしょう。
いかがでしょうか。「外商」が生き残るための、この二つの方法、「売るものを拡げる」「売り先を拡げる」ことを提案しました。どうかご検討をしてください。
■今日のツボ■
- 外商は今までと違った商品やお客様について考えると良い
- 学校には、「スポーツ講座」や「指導者プログラム」を提案
- 企業に、社員の健康やコミュニケーションに役立つ提案をする
image by: Shutterstock.com