コロナ後の「地方」で、スポーツショップが生き残る術はあるのか

 

スポーツコミュニティの運営

実は、そのような都会型スポーツコミュニティを運営していくことは、スポーツショップにとって大きな役目ではないかと思っています。そのために、今まで地域にスポーツ用品を提供してきたといっても良いです。

もちろん、代表的なスポーツコミュニティは、スポーツ少年団があげられます。草野球を始めとした草スポーツチームや、ランニングクラブもそうです。地元のプロスポーツチームのファンもコミュニティになります。

もう商品だけを売っている時代ではありません。あなたのお店を起点にして、地域を活性化する活動をすることが重要な局面にきているのです。

いえ、スポーツチームの監督や指導者をするということではありません。新しいコミュニティに適した監督や指導者を探してきて、あなた自身は運営責任者になるということです。ぜひ新しいコミュニティ作りにチャレンジしていきましょう。

そして、忘れていけないのは、地域の高齢者のことです。あなたの地域も高齢者が増え続けています。その人たちをスポーツコミュニティに巻き込むことを考えましょう。高齢者に若い人たちと同じようにスポーツをしてもらうということではありません。高齢者の方にはチームの練習や試合の応援に来てもらいます。そして、練習や試合の後には選手たちと交流をしてもらうのです。それだけで、きっと高齢者の方たちは嬉しいことでしょう。こうしたコミュニティは、地域を元気にします。コミュニティは、人々の「居場所」でもあります。

いずれにしても、コロナによる社会の変化は、地域のあり方にも変化をもたらすはずです。今から地域活性化の起点となるお店作りをしていきましょう。スポーツコミュニティの運営は、その一つです。

■今日のツボ■

  • コロナの影響で一極集中から地方分散の社会になる可能性がある
  • 地域の活性化には、コミュニティの存在が必要である
  • スポーツショップは、コミュニティの運営をするとよい

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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