中国共産党の巧みな浸透工作。狙うは地方都市とボンクラ政治家

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カネの力で各国を支配する中国のやり口は、今や世界の知られるところとなっていますが、そんな中共の魔の手はアメリカ本土にまで伸びているようです。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では株式会社オンザボード代表の和田憲治さんが、習近平政権の「工作」に屈したアイオワ州の惨状を紹介。中国の巧みな戦略を明らかにしています。

中国の「隠された(魔の)手」が地方自治体に忍び寄っている

和田です。

テキサス親父日本事務局の藤木俊一さんの著書『我、国連でかく戦えり』に、「中共の侵略のステージ」を分類する面白い分析があったので紹介します。

領土や民族、文化や民主主義、人権などを脅かされる危険レベルにおいて分類しているもので、日本はステージ1としている。

ステージ2が台湾、ステージ3は香港だが、国家安全法により限りなくステージ4へ、新疆ウイグル自治区やチベット、南モンゴル、パキスタンのバローチスタンという場所はステージ4。日本でも北海道や沖縄はすでにステージ1.5だという。

中共が国家安全法で、中国以外であっても犯罪者として取り締まると豪語するだけに、日々国際ニュースを読んでいて痛感しますが、もはや、この現代世界で中共から侵略されていない国や地域はない…と言っても決して過言ではありません。

そこで、この藤木さんの鋭い視点に加えて、私なりに、この「侵略のステージ」にさらに他の国や地域を追加してみます。

私は、『目に見えぬ侵略』訳者でもある奥山先生や、YouTuberのKAZUYA氏と世界各地の中共による“侵略地”を回りましたが、オーストラリア、カナダ、英国などはステージ1.5でしょう。オーストラリアではダーウィン港を中国に99年借款しています。米国と同盟国であり、米軍の船が入るその港が既に…。

中共の侵略の特徴の一つとして、中央政府のある首都ではなく、カネがない市町村などの地方自体、さらに、国家観や哲学などを持ち合わせていない“ボンクラな”地方政治家をピンポイントで狙い撃ちにします。

そして、世界覇権国家アメリカすらその例外ではありません。

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