今年も残すところあと僅かとなりましたが、受験を控えたお子さんをお持ちの親御さんの中には、「この1年、子供が勉強面でどれだけ成長できたかを確認しておきたい」と考えている方も少なくないと思われます。確実かつ簡単な判断方法はないものでしょうか。今回の無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』ではタイガー山中さんが、偏差値や順位で判断するのはNGとした上で、「1年前の子供と比べる方法」をレクチャーしています。
この1年、勉強で成長したか?の調べ方
こんにちは、タイガー山中です。
さて、今回はこの1年で勉強面でどれだけ成長したか?を調べる話です。
勉強面でどれだけ成長したか?の問いに、耳が痛い人が多いかもしれませんが、ここで注意しておきます。成績の推移だけで、成長を判断してはいけません!
成績の推移とは、偏差値や順位のことです。確かに、成績の偏差値や順位が上がれば、成長したといえます。でも、それは相対評価となるため、上がった人がいる分、下がる人がいることになります。
「偏差値や順位が1年前よりも下がった=成長していない」
と判断していいのか?ということです。
いいわけないです。ダメです!「約半数の子どもが成長していない」となる判定の仕方は、明らかに間違っています。
子どもによって、成長のスピードが違います。成長はしているが、全体でみると成長のスピードが遅いので、相対評価では下がってしまう。このケースは多いですから。
一方で、勉強の意欲を失ってしまい成長していない子だっている。両者を「成長していない」と判断するのは、間違っていると言いたいのです。
では、成長をどうやって判断すべきかといいますと、以下の2ステップです。
- 「相対評価」でまず見る
- 下がっている場合、「絶対評価」で見る
ポイントは、2.の絶対評価で見る点。
絶対評価というと、点数と思われるかもしれませんが、ここではもっと細かい学力の成長度合いを見るべきです。
1年前に解けなかった問題が、解けるようになったか?
ここが1番大事なところですから。
たとえ、偏差値は下がってもですよ、1年前に解けなかった問題が解けるようになっているわが子。成長していませんか?大きな成長ですよね。大いに褒めてやるべきです。
では、1年前の自分と比べるにはどうする?
親技実践中の人は、即答して欲しい問題です。
答えは、1年前に受けたテストをやってみる。コピーして、書き込みを消して、さらにコピーすれば、テストが出来上がりです。時間もちゃんと計って、テストとしてやってみる。
点数もですが、問題ごとに評価すればいい。些細な成長であっても、「ある」か「ない」かが大事ですから。
成長はしていることがわかれば、あとはスピードだけ!スピードアップすれば、相対評価も上がってきます。
ぜひとも、年末に1年の成長を確かめてみてください。そして、新年は「親技」でスピードアップを目指しましょうよ!
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