激怒のバッハ会長「東京五輪に中国製ワクチン」で尽きた菅首相の命運

 

アストラゼネカのワクチンはウイルスベクター・ワクチンであり、ファイザーのメッセンジャー(m)RNAワクチンとは違うことで、血栓ができやすいとEUでは拒否が起きている。

日本では、ファイザー製のワクチンでも副作用が出て、徐々に危険性を指摘する声が出てきている。このため、モデルナのワクチンは認可するが、ウイルスベクター・ワクチンの認可が日本では難しい可能性が出ている。

中国のワクチンは、コロナウイルス不活化ワクチンであり、ウイルスの感染力と増殖力を失わせる一方で、人体の免疫反応を引き起こす活性は残した形で作られたワクチンで、ベクターワクチンより危険性が高い。

この中国のワクチンの治験結果を詳細に見ないと、日本での承認は難しい。

ということで、米国製のモデルナとファイザーのワクチンを中心に日本では接種することになる。しかし、河野担当相も6月末までに、1億回のワクチンの確保ができたというが、2回接種のために5,000万人分であり、日本国民全員への接種ができない。

菅首相は、「東京五輪をコロナに打ち勝った証拠として開催する」と宣言したが、現時点では、その有力な武器であるワクチンの確保ができていない。

米国は5月末には米国民全員分のワクチンが確保できるので、他国への供給が可能になる。6月からは優先的に日本への供給を行えることになりそうだ。そして、5月から徐々に日本への供給を増やすことになる。

米国人でも5月にはワクチン忌避の人が残り、なかなか接種に応じなくなるので、5月にはワクチンが余ってくる。その上、このワクチンは2週間しか持たないので、余剰分を日本に回すことができる。

4月に菅首相を米国に呼び寄せて、バイデン大統領から直々にワクチン供給を言い渡されることになると見る。

その代わりに、米海軍との共同作戦への積極参加を依頼されることになる。中国海軍の増強が進み、米海軍だけの攻撃能力では対応ができなくなっている。そのために、攻撃力として自衛隊を使うことになる。

もう1つ、日本を防衛することから攻撃拠点として日本を使うことにもなる。このため、専守防衛から攻撃防衛に日本の安全保障の考え方を変更する必要になる。

ということで、安全保障とワクチンのバーターになるようだ。

この安全保障の国論変更で菅首相では荷が重いので、9月の自民党総裁選挙に立候補せずに、河野コロナ担当大臣を菅首相が後継として指名するのであろう。10月には衆議院選挙であり、その顔をして、英語で喧嘩できる国際的顔として有利な河野さんなら、自民党は勝てる可能性が出る。

菅さんは、官房長官としては稀に見る有能な人であったが、リーダーとしては無理があったようだ。首相になって名官房長官からダメ首相になってしまった。名首相の資質と名補佐官の資質には大きな違いがある。

安倍さんは、世界のリーダー達と渡り合える名首相であったが、ちょっと自分の周辺の人に甘かった。しかし、それでも日本の地位を引き上げた功績は大きい。横に逸れた。

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