「コストカット」を誤解している企業が本当に削るべき費用とは?

Businessman holding a scissor cutting cost text on blackboard background.
 

コストカットだ!といって営業所の蛍光灯を間引いて電気代を下げようとする社長は、原価と経費の違いを理解していません。電気代がコストになるのは、モノを作っている工場の場合だけで、それを売る側の営業所の電気代はコストではなく経費です。

このおカネは売るモノを成立させるのに絶対に必要なのかどうか?を考えると、製造工場での電気はモノを作るのに必須なので、これはコスト(原価)だと言えますが、モノが出来上がって売る立場の人たち(それが営業所です)が使っている電気は、それを止めても売るモノに何も影響を与えない(だって既にモノは完成しているから)わけですから、これは経費になるわけです。

そう考えたら、

  •  社長が乗っている社有車も
  • 接待費も
  • セミナーなどの勉強代も
  • 出張で使う飛行機やホテル代も

これは基本的に(一部ビジネスモデルによっては例外があります)コストではなく、経費なんですよ。

そして、経費というのは、これは使わなければ全額が利益になるのです。経費が20%減ったら、その20%分はそのまま利益に上乗せされるのです。だから真っ先に減らすべきなのは、コストではなく経費なのです。

経費削減とコスト削減は全く次元の異なる話で、この違いを正しく理解する必要があるのです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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