季節の変わり目から新しい季節にかけて病気になりやすいのはペットも人間同様のようです。中でも、冬が終わり春になるこの時期は、もっとも注意が必要と教えてくれるのは、メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』著者で獣医師の佐藤貴紀先生。春に多い4つの病気を上げ、特に注意が必要な「換毛期の皮膚炎」について、原因と症状、飼い主がしてあげられる予防法をわかりやすく伝えています。
犬や猫に起きる「春の病気」の予防について
寒い冬が明けてきましたね。春は犬や猫にとっても、外の散歩ができるようになったり、気候的に過ごしやすくなったりと、活動的になる季節の1つなのですが、病気や健康面では「春」は四季の中でも一番注意して頂きたい季節でもあるのです。今回は「春」に気をつけて欲しい。予防や病気についてご説明していきたいと思います。
1)特に気付けて欲しい「春」に起こる4つの病気
春に多く見られる病気は大きく分けて4つあります。
- アレルギー
- 換毛期の皮膚炎
- 熱中症
- 子宮蓄膿症
この中でも、一番お悩みの多い「換毛期の皮膚炎」について予防も含めてお伝えしていきましょう。
2)換毛期の皮膚炎の病状と予防法
1.病状
犬と猫の毛は、春と秋に「換毛期」を迎えます。換毛期には毛がたくさん抜けていきます。抜ける毛と一緒に毛穴からたくさんのフケも出てくる時もあります。その、フケがたまりすぎるとフケの中の油脂成分が酸化してしまい酸化した油脂が皮膚にダメージを与えてしまう事で「皮膚炎」を起こしてしまうのです。
赤くなったり、腫れてしまったり、明らかに炎症を起こしている皮膚の色をしているので、わかりやすいと思います。痒みを伴うこともあり、気になり舐めていたりかじっていたりするのでわかると思います。
2.予防法
皮膚炎が起こらないように、炎症のある皮膚に注意しながら全身を洗い、余分なフケを落としたり、換毛期にこまめなブラッシングを する事はとても大切です。
暖かいタオルで身体全体を拭いてあげて、ドライタオルで完全に乾かしてあげて清潔に保つ事も大切な予防法です。
★まとめ
春は本当に色々と病気がでてくる時期です。犬や猫は言葉を話せませんので、ちょっとした様子でも注意してあげてくださいね。
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