ワクチン接種もPCR検査も後進国の日本。政府の無策に気づかぬ国民

 

ちなみに2021年1月上旬までの各国のPCR検査の実施率は以下のとおりです(時事通信社)。

  • 香港 約74%
  • 米国(加州オレンジ郡の場合) 約67%
  • グアム 約63%
  • 豪州 約45%
  • イタリア 約45%
  • スイス 約44%
  • オーストリア 約44%
  • マレーシア 約11%
  • フィリピン 約6.5%
  • グアテマラ 約3.6%

同時期までの日本はわずか4.4%(21年1月12日 厚労省)。グアテマラをわずかに上回る程度です。

ドイツでは総数がわかりませんでしたが、1週間で100万件近くにのぼっているとされています。日本ではこれまでで最も多かった年末年始でも、1週間あたり50万件程度です(厚労省HP)。

さらに、日本以外の先進国ではPCR検査はほとんどの場合無料で、いつでもどこでも何時でも受けられる体制がとられています。ワクチン接種も近所のドラッグストアで受けられてたり、循環バスが来たりと、実に便利です。

日本はワクチン接種も遅れに遅れ、主要先進国はいずれも年内に「正常に戻る可能性」が予想されているのに、日本は22年4月。来年の春です。

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挙げ句の果てに、「オリンピック開催のために緊急事態宣言を出す」などと言っとか言わないとか。アプリは使い物にならず、早々に配られた「アベノマスク」の使用率は、わずか3.5%です。

これを「無策」といわずなんというのか。というか、果たしてこれを「無策」ということに、「私たち」は気づいているのでしょうか。

みなさんのご意見、お聞かせください。

image by: 首相官邸

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