経営統合を検討のエア・ドゥとソラシドを新聞はどう報じてきたか?

 

【サーチ&リサーチ】

*5年分の記事の中では、2016年7月の記事が最初になるが、いきなり残念なニュース…。

2016年7月29日付
「設立20周年記念の特別塗装機「ベア・ドゥ北海道JET」の羽田発札幌行き第1便の運航を見送った。燃料計の値が表示されないトラブルがあり、別の機材に変更した。新たな運航予定は未定」とのニュース。

*その後、エア・ドゥとは直接無関係な空港内トラブルや緊急脱出訓練などのニュース。経営に関わりそうなのは次の記事。

2017年11月1日付
「AIRDO(エア・ドゥ)は10月31日、退職による機長不足のため、11月に札幌と羽田、仙台を結ぶ路線で計34便を欠航すると発表した。全路線の便数の約2%に当たるという」

*翌年2月にも同じ理由で26便を欠航。パイロット不足ではLCCでも欠航が相次ぐ。

2019年3月9日付
「国土交通省は8日、1月以降に発覚したパイロットの飲酒不祥事に関し、AIRDO(エア・ドゥ、札幌市)や全日空グループのエアージャパン(千葉県成田市)など計5社に対し、厳重注意の行政指導をした。このうちエア・ドゥの機長と、エアージャパンの副操縦士(当時)の2人には、航空業務停止60日の行政処分を出した」と。

2019年8月24日付
「国土交通省の有識者委員会は23日、羽田空港国内線の発着枠の一部を航空会社6社から回収し、新千歳、大阪、福岡、那覇以外の地方路線に優先して再配分するよう求める報告書案をまとめた。観光客の呼び込みや地方創生を後押しするためだ」と。「6社」とは、「日航、スカイマーク、ソラシドエア、AIRDO(エア・ドゥ)、 スターフライヤー」。

●uttiiの眼

航空会社に関する記事は、告知的なものを除けば、不具合や事故、不祥事に行政指導…といったマイナスのものが多くなるのは仕方がないのかもしれない。コロナ禍で揺さぶられている航空会社には、装置産業的な1面があるだけに、今までとは比較にならない厳しい状況に置かれている。

image by:Thiago B Trevisan / Shutterstock.com

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ニュースステーションを皮切りにテレビの世界に入って34年。サンデープロジェクト(テレビ朝日)で数々の取材とリポートに携わり、スーパーニュース・アンカー(関西テレビ)や吉田照美ソコダイジナトコ(文化放送)でコメンテーター、J-WAVEのジャム・ザ・ワールドではナビゲーターを務めた。ネット上のメディア、『デモクラTV』の創立メンバーで、自身が司会を務める「デモくらジオ」(金曜夜8時から10時。「ヴィンテージ・ジャズをアナログ・プレーヤーで聴きながら、リラックスして一週間を振り返る名物プログラム」)は番組開始以来、放送300回を超えた。

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【著者】 内田誠 【月額】 月額330円(税込) 【発行周期】 週1回程度

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