さまざまな相続の中でも「不動産」がここまで揉めるのは何故か?

 

どうして不動産が相続される場合にモメるんでしょうか。これは私の独断と偏見ですが、

・不動産が高額
・利害関係人が多い(配偶者・子供・孫など)
・メンテにもお金がかかる
・(特に買った本人は)思い入れがある

この4つだと思っています。

まずひとつめ。不動産は、買えるモノの中では、最も高額ですよね。あ、でっかい宝石とかもっと高額なのかしら。知らないわ( ̄∇ ̄)

購入するとき、一度に支払えないからローンを組んで数十年かけて返済していくわけで、当然売却するときも、ソレナリのまとまった金額になりますよね。この金額の大きさこそが

・欲望を掻き立てる

んですよ。会社員だろうと自営業だろうと、一生働いても得られないかもしれない金額なんですよ。そりゃ誰でも欲が出ますよね。

で、そこに複数の、というか多数の利害関係人が存在するんです。利害関係人って、大ざっぱに言えば

・所有者 と 所有者になる権利を持っている人

です。よくあるのが、田舎の土地と建物。長年、夫婦で暮らしてきて子供たちは独立し、都会に出て行って、それぞれ結婚したり仕事をしている。多分帰ってこない。田舎ではママが亡くなり、パパが一人で住んでいる。

よくある話ですね。ほとんどの場合、田舎の土地と建物は、登記簿上もお父さん一人の所有になっていますから。

問題は、この後なんですよね。今現在父親の単独所有になっている土地だからといって、父親が死んで相続が開始すれば

・子供の人数

が利害関係人の数になりますから。母親が死んでいなければ、

・配偶者も

当然利害関係人です。

この全員で田舎の土地と建物をどうするのか話し合うわけです。

でもさ、その全員が連絡を取り合っていて、そこそこ仲も良くて、経済的にも不安のない状態なんでしょうか?その中に一人でも、

・仲が悪かったり
・音信不通だったり
・既に死んでいてその子供たちとは面識がなかったり
・リストラされたばかりで収入が激減していたり

していれば、どんな話し合いになるでしょうか?もう絶対

・モメる( ̄∇ ̄;)

ことになりますよね。仲が悪い人、会ったこともない人、経済的に困窮している人と高額の財産を分ける話をするんですからね。そりゃ揉めないって方が無理だわ。

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