「親ガチャ」大アタリの安倍麻生が、日本という「国ガチャ」をハズレにする

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「子供は親を選ぶことができない」という意味で使われる「親ガチャ」なる言葉。若者を中心に今年大流行したネットスラングですが、その響きを苦々しく思う親世代の方の声も多く聞かれます。そんな流行語を否定するのは、人気ブロガーのきっこさん。きっこさんは今回の『きっこのメルマガ』にその理由を綴る一方で、生まれてくる時代や国により人生が大きく変わる「時代ガチャ」「国ガチャ」を肯定。さらにその2つの「アタリ」を引いている我々が、日本を「ハズレ」に向かわせないよう最大限注意すべき点を記しています。

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親ガチャ、国ガチャ、時代ガチャ

先日、年末の風物詩「ユーキャン新語流行語大賞」のノミネート30語が発表された。これで、発表から1カ月後の12月の頭に大賞が決まると「ああ、今年もあと少しで終わるんだなあ」と感慨深くなるわけだけど、今年も例年通り、あたしはノミネート30語のうち、約半数の言葉がまったく分からなかった。その中に、ラジオやネットなどで何度か耳目にはしてたけど、意味が分からずにいた「親ガチャ」という言葉があった。

あたしは、自分の興味のあることなら国会図書館まで行って調べることもやぶさかじゃないけど、自分の興味のないことには徹底的に興味がない。だから、今の時代はどんなことでもネットで検索すれば5秒で分かるけど、この「親ガチャ」という言葉の意味は、調べようともしなかった。

すると、ノミネート30語が発表された直後のベイFM『TERUMI de SUNDAY!』で、さっそくこの話題が取り上げられた。そして、あたしと同じくノミネート30語の何割かが分からなかったという吉田照美さんは、この「親ガチャ」は知っていたようで、パートナーの中村愛ちゃん相手に、まるで自分がこの言葉の生みの親であるかのごとく、饒舌に解説を始めた。

ドラァグクイーン照美さん(笑)の解説によると「子どもはどんな親のもとに生まれるかによって人生が大きく変わるが、どんな親のもとに生まれるかは自分では選べない」ということを、100円とか200円とかを入れてハンドルを回すとカプセルに入ったオモチャがランダムに出て来る「ガチャポン(ガチャガチャ)」にカケた造語だという。な~るほど!そうだったのか!

でも、照美さんの言うことなので、ザックリとは当たっていても、肝心の部分がちょっと違っているかもしれない。そこで、あたしは、念のためにネットで調べてみた。たとえ興味のない言葉でも、間違えて覚えると後で何かの時に恥をかく可能性があるからだ。そしたら、次のように説明されていた。

親ガチャ(おやガチャ)とは「どんな親のもとに生まれるかは運任せ」という意味です。ソーシャルゲームでキャラクターやアイテムを抽選で入手する方法「ガチャ」になぞらえた表現で、2021年の9月にはSNSのトレンドワードに入るなど注目を集めました。

やっぱりね。照美さんはアナログの「ガチャポン」のことだと解説してたけど、今どきは「ガチャ」と言えば、ソーシャルゲームでユーザーに課金させるためのアレのことなのね。ま、どっちでも意味は同じだけど、令和になってから生まれた造語なのに、「ガチャポン」と聞けば反射的にスーパーとかの前に並んでるアナログのソレを思い浮かべちゃうなんて、照美さんにしろ、あたしにしろ、昭和生まれの性(さが)が世良公則&ツイストだ(笑)。

…そんなわけで、「親ガチャ」という造語の意味が分かったところで言わせてもらうけど、あたしは、どんな親のもとに生まれたかなんて、子どもの人生には大して影響などないと思う。もちろん、自分の子どもに熱湯を掛けて殺すようなトンデモ親の場合は別だけど、こうした極めて特殊な例を除けば、ちゃんと子どもに食事を与え、ちゃんと義務教育の学校へ行かせ、人として最低限の良識を教えることができる親なら、その親が金持ちでも貧乏でも、両親がいてもシングル親でも、そんなことは大して関係ないと思う。

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