障害年金というのは、病気や怪我で初めて病院に行ったという「初診日」が極めて重要な日となります。
病院に行き始めた日が年金貰えるかどうかの分かれ目になるんですね^^;
この初診日が保険で言うとこの保険事故が起こったという事になります。
そしてその保険事故が起こるまでに、年金の保険料を納めて備えて来たかどうかを見るわけです。
民間の保険だって、何か事故が起こるまでに保険料納めてこないといけないですよね。
それと同じです。
そして、その未納が特に若い時の場合が危険なのです。
20歳になって国民年金に強制加入となりますが、現代は多くの人がまだ大学生ですよね。
「俺…まだ大学生なのに年金保険料なんて払えないよ!放っておこう」という考えの人もいるかもしれません。
実際、若い時の国民年金滞納率は高いので、放ってる状態にしてるという事がうかがえます。
これがどう危険なのかをちょっと考えてみましょう。
ところで、年金は貯蓄か何かと誤解してる方も多いですが、保険なんです。結構前からずっと言っている事ではありますが…
この両者の違いを簡単に言うと、貯蓄は自分が決めた目標の時までにお金を貯めて楽しみのために使おうとする事です。
貯蓄は大抵は将来の楽しみのためにやりますよね。
逆に保険はどうか。
保険というのは不幸が訪れた時にその力を発揮します。年金は老齢、死亡、障害の時に力を発揮します。
この3つを見てみると、不幸な時ですよね。
しかも、その不幸はいつ起きるかわからないので、あらかじめ備えておく事には限りがあります。
そこでみんなでお金を出し合って、万が一不幸が訪れてしまった人がいたら、そのお金を困ってる人に支給して助けてあげるというのが保険です。
ちなみに、老齢が不幸な事というのは変な感じはしますよね。
長生きする事は素晴らしい事なんですが、長生きしてお年寄りになっていくと当然働く体力は失われていきます。
しかし、人間の体は案外丈夫だし、医療も高度なので特に何もなければしっかり長生きします。平均寿命は特に女子は90歳近いですよね(令和3年度は男子81歳、女子は87歳)。
こんなに長生きできるにもかかわらず、もしお金が無かったらそれは不安でしかないですよね。
そこで、万が一思いのほか長生きしてしまったら、そのような人はみんなで助けていこうよという事で、年金が支払われるわけですね。
いつまで長生きしても、終身で年金を支払うから安心してくださいねと。
つまり、将来の安心のために保険があるわけです。
貯蓄するから年金要らん!という人でも、いつ亡くなるのかわからないのに、十分な貯蓄を前もって蓄えておくのは限界があります。