儲けると儲かるはまったく違う。売上ばかり気にする経営者が必ず失敗するワケ

 

普通に考えたらわかる筈です。お客さんは自分のことを分かってくれていたり、自分のためにある商品やサービス、あるいは人に対してお金を払うのですから。

というと今度は「いやっ、うちはちゃんとお客様のことを考えて商売やってます、でも儲かりません」などと、またまた反論したくなる人が出てくるかも知れません。

たとえば、「うちはお客さんに商品を手にしてもらいやすくするために赤字覚悟で値段を下げてます。他社よりかなりお客さんにとってはリーズナブルです。でも、そのおかげで利益がほとんど出ません」みたいな場合。そういった場合は「お客さんにとってどうか?」という判断を見誤っています。

確かにお客さんが安く良いモノを手に出来るのであればお客さんも喜んでくれるでしょう。

ですが、それで利益を損ねているのなら、それはお客さんにとっても大きな問題なのです。

どういうことかというと、安売りをしまくり、結果、利益が出ず、商売をすればするほど苦しくなると当然、廃業・倒産に追い込まれます。

そうなると、どうですか?その商品やサービスを楽しみにしていたお客さんはもう手にすることができなくなるのです。

つまり、この場合、赤字覚悟で安売りをするということは、お客さんのためになっていないのです。お客さんにとって赤字覚悟の安売りをすることは、お客さんにとって、マイナスにしかならないのです。

結局、売上を伸ばすためのプロモショーンがどうだとか、他社より1円でも安く売って顧客を囲い込むとか、成約を伸ばすための仕組み構築とかなんとかっていうのは、販売している事業者側の都合なのです。

「事業を1年でも長く継続的且つ安定的に全うにしていきたい」「正しく商売、ビジネスをやって発展していきたい」「うちの商品、サービスをお客さんにちゃんと届け、手にしてもらいたい」というのであれば、なにをするにしても「お客さんにとってどうか?」を軸にして考え、判断し行動しましょう。

その結果、儲けるのではなく、「儲かる形」ができてくるのです。

■今日のまとめ

「お客さんにとってどうか。を軸に考え判断し行動する」

・自社、自店のお客さんにとって自分達のサービス、商品構成や価格などはどのような存在であるか?考えノートにまとめる
・現在のマーケティングや営業活動において「お客さんにとってどうか。」と判断した場合、適正な活動や取り組みが出来ているか?話し合う

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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