習近平「台湾侵略計画」が発覚。ウクライナ戦争で頓挫も消えぬ中国の野心

 

今年1月、カザフスタンで反政府デモが発生し、治安部隊との衝突で200人以上の死者を出す事態となりましたが、このとき習近平はデモを力で排除したカザフスタンのトカエフ大統領に対して、「政治家としての責任を示した」と称賛を送りました。

もちろんカザフスタン政府はロシア寄りであり、ロシアを中心とする集団安全保障条約機構(CSTO)のメンバーです。要するに専制国家であることを互いに称えあっているのです。そしてこれは、カザフスタンに対する外交辞令であると同時に、中国国内の不満分子に対する牽制でもあるわけです。
習氏、カザフ大統領を称賛 デモ排除「政治家の責任」: 日本経済新聞

現在、中国はロシアに対する国際的批判と制裁圧力が高まるなかで、どこまでロシア側に付くか損得勘定をしています。

そんななか、アメリカは中国がロシアの求めに応じて軍事的・経済的援助を行う意思を示したと、同盟諸国に通知すると同時に、中国に対して供与すれば制裁対象になると強く警告しました。
米、中国がロシアに兵器供与計画と同盟諸国に通知 中国は否定 | Reuters

これに対して中国は「悪質なデマ」だと反発していますが、これまで中国は国連の対北朝鮮制裁を公然と破り続けてきました。そしてその制裁違反をぬけぬけと否定もしてきたのです。ですから、中国は否定しながらも、ロシアにこっそりと軍的支援を続けるはずです。

その事実が明らかになれば、中国も西側諸国の制裁対象となるでしょう。おそらくその時、中国の台湾や尖閣への侵略の危険性が一気に高まるのではないかと思います。そしてそれは、そんなに遠い話ではないでしょう。

私は台湾については、中国が「中国国民党」という旧支配勢力を利用して、侵略してくるのではないかと懸念しています。この獅子身中の虫が呼応して、中国軍を解放軍として迎える可能性もあります。

現在、日本でも憲法改正や核シェアリングの議論などが出てくるようになってきました。しかし、やはり左翼陣営は「この世界情勢の混乱に乗じて拙速に議論を進めるのは危ない。もっと落ち着いた環境でやるべきだ」などと言って牽制しています。

しかし、彼らは平時は平時で、「差し迫った危機がないのだから、そんな議論をするより他の課題がある」などと言って、憲法改正や安全保障問題の議論をしようとしません。結局平時だろうが緊急時だろうが、議論すらさせないようにしているのです。

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