プーチンも驚愕。前線の兵を殲滅させる米国供与の「恐ろしい兵器」

 

と思っていたら、プーチンさん今度は…。これまでは、ソビエトの時代に戻りたい、その時代にロシア民族の国家としてはロシア、ウクライナ、ベラルーシ、それからジョージアもそうですかね。ちなみにスターリンはジョージア、以前はグルジアといいましたが、そのジョージアの出身ですね。その4つの国がロシア民族中心。それ以外にもキルギスからカザフから、他の民族の国家もたくさんあるわけですが、そういうソ連の復興、とりわけロシア人の国家としての4つの国のまとまりと、その復興を目指しているのではないかというふうな見方をする人がいて、ああソ連に回帰したいしたいんだねと。そこにスターリンの独裁ということも加わってくるのですが、最近はなんと、ピョートル大帝まで遡っているらしく、つまりツァーリの時代に戻るというか、ピョートル大帝を評価する議論をプーチンさんがし始めているようですね。すげえなと思いましたけれど、いくら何でもそこまで遡るかよという感じですが、本当らしいんですよ。

で、そういう強い指導者の下でとりわけナショナリズム、愛国主義みたいなものを武器として若い人たちも捕まえるというか、引きつけて求心力を発揮し、独裁制への支持を固めていくという、そういうことをやってきているようでして。メディアにこの問題でよく登場する人って、防衛省の防衛研究所の人が多いじゃないですか。その防衛省の人が愛国主義について(否定的に)口にされたりしているのですが、おいおい、教育基本法に教育の目的の中に国を愛するということを書き加えた安倍政権のときのことを思い出すと、一応政府の関係者が愛国主義を悪く言って良いのかと皮肉を言いたくもなります。

で、現在ただいまとしてはそのような、ロシア軍が優勢という形になっているのですが、東部から南部オデッサにかけて、さらにモルドバの方に全部つなげて一つの領土にして、全部ロシアにしてしまうという計画については以前から指摘されていることですが、そういう方向に進んでいる。

戦争そのものについては、ロシア軍は、将官が、一番少ない見積もりで12人戦死している。少将とか中将とかの司令官クラスの人たちが、数え方によっては20数人ウクライナ侵攻の中で死んでいる。これはすごいことです。司令官が爆撃やら狙撃やら、戦闘によって亡くなっていく。前線にいるということだけですごいことですが、そんな被害を出している。そもそも戦争の目的さえ分からぬまま連れてこられた兵隊がたくさんいる、本来、戦線に出してはいけない徴兵の兵隊も出していた。その他、軍内部の色々な問題が吹き出してきているようですし、兵員が足りないので、東部の戦線でも親ロシア派の予備役、ウクライナ人ですよね、その予備役を動員することまで行われているところを見ると、かなり兵隊の損耗が激しくて、正規軍を補充できなくなっているということかと。

兵器の方も60年くらい前の戦車が登場しているということもあります。半導体が手に入らなくなってきていて、多分、誘導弾とかミサイルというのは、要は爆弾のついたコンピューターということですよね。しかも通信で制御してGPSで制御したりする。そういうものを作らなければならないわけですね。それが、半導体が制裁で入ってこなくなり作れなくなっていく。中国が送ってくれるかというと、多分、中国はそれを出さないだろうと思うんですね。そういうなかで有効な兵器もどんどんなくなっていく。長い期間紛争が続くといっても、この間さらに強化されようとしているいわゆる西側からの近代的な兵器、こういうもののまえにロシア軍は対抗できるのだろうかというくらい。これから戦力の差がダーっと拡がっていくのではないかと思うのです。その前にウクライナ軍がヘロヘロになって戦える人がいなくなってしまったら、それはまた別問題かもしれませんが。

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