プーチン“余裕綽々”で次の一手。徴兵で市民を「ウクライナ送り」か?

 

その辺はどういうことになるのかわかりませんが、とりあえず加盟候補国としてはEUはウクライナを承認した。で、これは昨日今日の話ですが、その裏側で、プーチン大統領とその他、BRICSと言われる諸国、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、この5カ国、まあ成長著しい新興国ですが、これの会合があって、これを基軸にもっと参加国を増やしていこうという話にもなっている。で、これって危ない話だなあと思うのですが、この世界の、冷戦以降の対立がそのような形でまとまって新たなに対立構造ができあがるということだと思います。2極の一つをロシアと中国を中心とした新興勢力で成立させるということのようですね。

そのBRICSの首脳会談が行われました。そして26日から28日にかけてG7サミット、いわゆる西側先進国の集まりであるサミット、確かドイツでしたか、ここで当然ウクライナの問題が議論されるわけですが、日本の岸田総理も参加するわけで、日本の役割がどうなるのか、全体としてどのような形になっていくのか。各国の内政のことがあるので一番難しいですね。とくに一番難しいのがアメリカではないかと思いますが。中間選挙を控え、バイデンさんも大盤振る舞いを続けて良いのかという話が燃え上がっているようですので、それはそれで大変でしょう。その中でどのような軍事支援をしていくのか。まあ、そのような流れがある。最後に29日、サミットが終わって翌日にNATOの首脳会議がある。

NATO、北太平洋条約機構という軍事同盟の会合がある、ここに岸田総理も招待されている。主なテーマはフィンランドとスウェーデンの加盟問題。トルコが反対をしている奴ですね。ここでどんな議論がされるのか、決着がつくのかつかないのか。よく分かりませんが。色んな国際会議の形をとって、ウクライナの問題、ウクライナ侵攻の問題を解決すべき色々な動きが出てきているということですけれども。

どうもプーチンさんのお顔を拝見していると、「ポーカーフェイス」という感じが浮かんでくるんですよ。どういうことかというと、私が勝手に言っているだけですが、ロシア軍の状況って、相当に悲惨な状況だと思うんですよ。もう、予備役の兵隊を動員し、さらにロシア兵ではなくて、東部2州の親露勢力の予備兵まで動員して東部の激戦地に投入している。これ、死亡率高いと思いますよ。実戦の経験がほとんどない兵隊を最前線に送り出したらどんなことになるのか。

それは、最近また参戦が噂されているベラルーシについても言えることだと思いますが、ちょっと大変ですよね。死屍累々という世界ではないかと思いますが、それでも多数、数を頼んで次から次へと兵隊を送っていく戦法なわけですよね。うーん、その前に榴弾砲でボカスカ、それこそ畑一面クレーターだらけになるような、まとめ撃ちのようなこと、一日6万発とか言っていましたからね。そういう形でとにかく撃ちまくる、押しまくるというやり方で、例のルガンスク州の最後の要衝とされるところをどうやら制圧したのではないかという状態だそうです。

あの、ロシア軍の崩壊状況というか、司令官が大勢殺されていることとか、あと、部隊、作戦が全くうまくいっていなかった問題とか、総司令官が結局2回替わったんですかね、そういう問題とか。幹部クラスが前線に行かなければならない状態になっている問題とか。色んな問題が噴出していて、これ、アメリカの国防長官が「ロシアの弱体化を目指す」と言っていたことに照応しますが、ロシア軍はこの先、どういう形でも侵攻を続けることが出来なくなるのではないか、それを弱体化というかどうかは分かりませんが、軍はそういう状態だと思うのですが、プーチンさんの顔は「余裕綽々」にも見える。だから「ポーカーフェイス」というわけですが。いやいや私たちは大丈夫ですよと。

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