「宴」の運営方法
この本には、当日の運営方法が書いてあります。イベントの流れは、次のようです。
- 開場
- 開演
- みんなで乾杯
- テーブル対抗アイスブレイクタイム
- フリータイム
- よなよなウルトラクイズ
- 閉会
これだけを見ると、ごく普通の集まりのように感じます。それでも、ずい分と盛り上がるようですから、きっといろいろ仕掛けがあるに違いありません。本に、少しだけそのポイントが書いてあります。
たとえば、「開場」時には、奥から順番に席についてもらい、知らないファン同士になってもらうようにする。「開演」までに、テーブルに置いてある名前シールに本人の「ニックネーム」を書いて、胸に貼っておく。「乾杯」でイベントが始まったあと、テーブルごとにファンそれぞれが自己紹介をします。
まだ場はなごんでいません。そこで「アイスブレーク」が入ります。ビールに関するちょっとしたゲームをして、なごませます。ここまでが、開演から15分。皆さんすっかり打ち解けるそうです。
続いて「フリータイム」に突入。各スタッフがすべてのテーブルを回り、会話を盛り上げる役目をします。おそらく、スタッフは盛り上げるための話題やツールを事前に用意しているのではないでしょうか。その点は分かりませんが、スタッフも努力をしているはずです。ここで、ファンとスタッフ、ファン同士の距離が一気に縮まります。ここまでで90分くらい。
いよいよラストスパートの「ウルトラクイズ」。参加者全員がヤッホーや商品に関するクイズに答えます。誰もが優勝を狙って、大盛り上がりです。優勝者は、「真のよなよなエールファン」の称号が与えられます。併せて、ビールやオリジナルグッズのプレゼントです。
会は盛り上がったまま、最後の閉会へ。スタッフ全員が並んで皆さんにお礼を述べ、お見送りをして終了です。
いかがですか。これくらいの「ファン交流会」ならば、あなたにも出来るでしょう。これでお店の「ファン」が増えて、お客様が喜んでくれるなら、やらない手はありません。
ただし、こうしたイベントは、スタッフ自身が楽しんで行わないと、うまく行きません。そのためには、スタッフ全員で楽しみながら「企画」を考えることです。実は、このイベントは、さらに良いことがあります。こうした企画を皆で一緒に考えることで、スタッフ同士がまとまります。そのことが、実際のお店の運営に良い影響が及ぶのは間違いありません。さあ、今すぐ企画会議です。
■今日のツボ■
- ヤッホーブルーイングのファンマーケティングは参考になる
- ファンイベント成功のカギは、スタッフが握っている
- スタッフが楽しんで企画運営することで、ファン顧客が増える
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