重大事態いじめを放置。中3女子生徒自死事件で判った富山市教委の大失態

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子供たちをいじめから守るため、2013年9月に施行されたいじめ防止対策推進法。しかしながら教育現場でこの法はたびたび無視され、多くの悲劇を生んでいるのが現状です。なぜいじめ防止法は遵守されないのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、先日富山市で起きた中3女子いじめ自死事件を取り上げ、いじめ防止法を軽視した校長の対応と市教育委員会の怠慢を糾弾。その上で、学校に同法が浸透しない理由を考察しています。

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富山市いじめ自死事件?は校長と市教委の大失態ではないか

富山県富山市北部中学校の生徒(中3女子)が自殺したというニュースが流れた。

第一報には違和感があった。

それは、「いじめではない生徒間のトラブルだ」と報じられたからだ。

地元のニュースによれば、遺族は中学1年生のときからいじめにあって不登校になっていたという。一方、市教委と中学校は、「いじめではなく、人間関係のトラブルがあって対応中」であったという。

富山市立北部中学校・桑嶌一彦校長によれば、いじめではなかったのかという質問に対して「一方的であるか、またはお互い様かというところが、僕は大きいと思います。いろいろな調査等で、その時期に彼女がいじめを訴える内容が、アンケート等になかったので、そういった判断をいたしました」と答えている。

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