東大で“交渉術”を学んだ社長が「身を守るために」書いた一冊が面白い

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日本で「起業」が身近になった昨今、実は不当な契約解除や買い叩きなど、人間不信に陥りそうな出来事が起業したての時には多いのだそうです。今回の無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』で本のソムリエさんが紹介するのは、 東大で交渉術を学んだという著者が「対人関係」について伝授する一冊。いったいどんなことが書かれているのでしょうか。

カリスマ予備校講師を卒業し、東大で「交渉術」を学んだ著者が得たもの【一日一冊】頭のいい人の対人関係

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頭のいい人の対人関係

犬塚壮志 著/サンクチュアリ・パブリッシング

人間関係に悩んでいる人は、多いのではないでしょうか。

著者はカリスマ予備校講師を卒業し、独立起業する中で、サービスを安く買い叩かれたり、料金の未払いや不当な契約解除に翻弄されたという。

悩んだ著者が選んだのは東京大学大学院で「交渉術」を学ぶことでした。なんと著者は「交渉」や「心理学」の文献を1,000冊以上読んだという。

著者が「交渉術」として学んだのは、交渉相手とぶつかることではなく、交渉の開始と終了を気づかせず、できれば交渉相手をファンにしてしまうのが、本当の交渉だというのです。

交渉相手は敵ではなく、その問題や悩みを一緒に解決する仲間、つまり、パートナーなのです(p34)

では、どうすれば交渉相手に気づかれずに交渉することができるのでしょうか。

例えば、協調性のない部下なら、「○○さんって、困っているときにいつも助けてくれますよね」とラベルを貼って自分の望む方向に誘導する。

プライドの高い年下部下なら、「実行したらどういった結果になるか、○○さんの考えを聞かせてもらえませんか?」と結論を保留して、冷静に考え直してもらう。

家庭なら、家事の苦労を子どもを介して夫に間接的に伝えて、家事を手伝ってもらうなどといった手法が紹介されています。

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