良い流れに繋がるか?外食産業が「朝食」に目をつけ始めた理由

Typical Japanese breakfastTypical Japanese breakfast
 

最近、多くの飲食店が「朝食」に力を入れています。それはなぜなのでしょうか? 今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、著者の佐藤きよあきさんがその理由を語っています。

「朝定食」が、ビジネスの生産性を向上させる!?

ファミレス、定食屋さん、牛丼屋さん、焼肉チェーン……。

いま、外食産業では、朝食時間帯の集客に力を入れています。モーニング需要を創出し、不況下での収益力を高めるためです。

では、なぜ朝食なのでしょうか?

働き方改革によって、残業が減り、さらなる仕事の効率化が求められるようになりました。そこで注目されたのが、朝型ビジネスへのシフトチェンジ。

朝イチからフルパワーで働くことができれば、残業などしなくても、仕事をこなすことはできるはず。そのためには、働く人の生活そのものを改善する必要も出てきます。

早寝早起きし、しっかりと朝食を摂ることで、体内時計が整い、自律神経を正常に保つことができるようになります。

残業が多いと、生活リズムが崩れる上、さらに飲み会などによって帰宅が遅くなると、次の日起きられなくなります。

朝起きられないと、朝食を簡単に済ませたり、食べないで出掛けたりするようになり、身体に不調が現れたりします。

朝食は、睡眠中に低下した体温を上昇させて、脳や身体機能をウォーミングアップさせる効果があります。

また、脳のエネルギーであるブドウ糖は、睡眠中に消費されるため、朝起きた時点では足りなくなっています。ここで朝食を抜くと、脳の働きが悪くなり、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうのです。

朝食を抜いた場合、脳や身体機能が働くようになるのは、昼食後となってしまい、フルパワーになるのが夕方から夜にかけてということになります。これでは、生産性が悪くなるのは当然だと言えます。

さらに、満足度の高い朝食を食べている人の方が、幸福度が高くなるということもわかっています。つまり、精神面でも大きなメリットがあるのです。

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