アンガーマネージメントでは「ムカッときたら〇秒待つ」といったテクニックが有名。
一般的には6秒。少し長めでも10秒待てばいい。それだけで心は静まる。
これはゴルフで役立つ。チャンスでミスをしてOBになったとする。OBとはコース外にボールを打ってしまいペナルティを受けるというもの。これは痛い。
例えば2打目がOBになったとする。その場合、同じ場所から4打目として打つ。これはけっこうムカッとくるものだ。
頭に血が上ったまま次のショットをする。たいていはまたミスするものだ。
こんな時に次のショットを打つ前に「1 2 3 4 5 6」と6つ数える。
たった6秒だが「今のミスはしょうがない、次のショットでは慎重に打とう」と冷静になれる。
ゴルフはメンタルが大きく影響するスポーツ。怒り任せてショットしないように一度冷静になる。これが非常に重要だ。ゴルフにおいてアンガーマネージメントは効果的である。
これは人間関係でも言える。人から何かを言われカチンときたとする。
その際、怒りに任せて「うるさい、そんなこと言われなくても分かっているよ!」と声を荒らげたら?
一瞬で気まずい空気に。ケンカになることだってある。関係がこじれれば修復するのに時間と労力を費やすことになる。
そんな時は「1 2 3 …」とカウントする。
数を数えることで“怒り”→”数を数える”といったことに感情がシフトする。
6秒経てば「まぁ、ここで怒ってもしょうがないな」と思えるようになるもの。
怒りに任せて発言する。これでどれほどのダメージがあるか。経験したことがある人ならその被害の大きさが分かるだろう。これが防げるのが大きい。
極めてシンプルなスキルだが“人とのコミュニケーション”において大きな武器になる。
このスキルも素晴らしいが、私がもっとも参考になったのは“怒りに対する考え方”だった。
・怒り、ムカッとくる
・嫌な思いをする
・腹立たしい、イライラする
など。このような気分に自ら好んでなる人はいない。ということは“人からさせられた”ということ――
(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年4月21日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com