「家に近寄れない…」現役探偵が推奨する正しい防犯対策とは

 

空き巣や強盗など、物騒な事件が起きている昨今。何か防犯対策をしなければ…と考えている人も多いはずです。今回は、メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、自身の経験から「泥棒が嫌がる」確率の高い防犯対策について解説しています。

防犯の観点から見る飼い犬

テレビなどではよく「防犯で犬を飼うと良い」と言われていますよね。理由はズバリ、泥棒などの他人が敷地に入りにくくなるからです。これは正しいのでしょうか?

どちらかというと一般人よりも泥棒に近い行動をしている探偵からすると(笑)、間違いなく正しいです。

僕もよく調査現場で、庭に犬がいる家の前で張り込まなければならない時がありますが、ロックオンされると吠え続けられますので、現場から離れざるをえません。

昼間であれば、外から犬がいるかどうか見えるので犬の死角を探したりできますが、夜だと犬がいるかどうかわからないので、もし犬がいれば急に吠えられ、近所の注目を浴びることになりかねないのです。

昔、タイのバンコクで調査する時、泥棒の集まるエリアに侵入しなければいけないタイミングがありました。任務遂行の為には、どうしても侵入し、そこにある車両のナンバーを確認しなければならなかったのです。

時刻は夜中、門をこえて中に侵入、広い敷地の中にある茂みに隠れ、車の位置を探ろうとしていたその時。いきなり「グルルルル」という低い犬の声が後ろから聞こえてきました!

1秒も経たないうちに、2匹の巨大犬がこちらに向かい、叫び始めます!ヤバい!命からがら門をこえ、逃走…。

しばらくしてもう一度中の様子を伺うと、敷地に人が2人いるのを確認。おそらく、犬の雄叫びを聞いたので侵入者がいたと思い出てきたのでしょう。その日は撤収し、後日に改めなければいけなくなりました。

上記のケースは稀ですが、このような形で、侵入者からすると敷地に犬がいるというのは非常に厄介です。ですので防犯の観点からすると、犬を飼うというのは僕の探偵としての体験談からも強く推薦できます。

防犯目的のみで飼う方はいないでしょうが、人間と犬の共存は、お互いの身を守るのに非常にマッチしていますね。

タイの事件のその後は、もちろんチキンを用意し、チキンで大型犬をおびき寄せながら車のナンバーを確認しました(笑)。

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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