メンタルを病んでしまう理由のひとつに「人間関係がうまくいかない」というものがあります。特に、気の弱い人は我慢をしがちで、ある日突然爆発してしまうことも。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、 言い返すことができずにとじこもってしまいがちな人が人間関係を壊さずに、少しだけ言い返せるようになるノウハウを書いた一冊です。
司拓也・著 ぱる出版
こんにちは、土井英司です。
人間がソーシャルな生き物である以上、他者との関係に気を遣うのは、当然のこと。
ただ、だからと言って必要以上にメンタルを病んだり、不利益を被ったりするようでは、何のための人間関係かわからなくなります。
人間関係は、あくまで自分と他者がお互い豊かになるためのもの。
そのために覚えておきたいのは、断る技術と言い返す技術です。
本日ご紹介する一冊は、そのうちの一つ、「言い返す技術」を解説した一冊。
著者は、ボイスメンタルトレーナーとして活動し、話し方の学校「ボイス・オブ・フロンティア」の代表を務める司拓也さんです。
本書では、厄介な人に対抗するための技を「無力化力」「カウンター力」「ポーカーボイス」「クッション力」の4つに分けて紹介しています。
怒っている相手にどう反応するか、攻撃されないためにどんなしぐさをするか、具体的なテクニックが書かれています。
「まばたきコントロール」
「相談をもちかける」
「メモをとる動作をする」
「個体距離に入る」
などは、ぜひ試していただきたいところです。
ハラスメントなどへの対抗手段も書かれており、職場で嫌な思いをしている方には、重宝する内容ではないでしょうか。
「ポーカーボイス」は、さすがに声の話なので、本だけで理解するのは難しいと思いますが、理屈は理解できると思います。
ビジネスを優位に進めるためには、相手が誰であれ、やはりある程度の「リスペクト」が必要。
使い方は気をつけて欲しいですが、取引先や上司からリスペクトされていない、嫌がらせを受けている、という方には、状況改善のヒントが詰まっていると思います。