ダイヤモンドの価値は「作られたもの」だった?私たちが今もダマされ続けているモノ

brilliant cut diamond held by tweezers
 

会社名:De Beers(デビアス)です。デビアスという名前は、あなたも聞いたことがあると思います。南アフリカ創業の、ダイヤモンドの世界シェア90%を握った、「ダイヤモンド=デビアス」というような会社です。

その支配的株主アーネスト・オッペンハイマー(Ernest Oppenheimer)がお父さんです。彼は、ダイヤモンドを貴重品というイメージを創造した人らしいです。ちょっと、これには完全にやられていました。

実は、ルビーはダイヤモンドより40倍も希少だって、知ってましたか?私は、全く知らなかったです!なんか、希少だから高価というイメージを勝手に思っていました。だから、ルビーよりもダイヤモンドは希少品だと思っていたんですが、それは作られたイメージだったようです。

また、ダイヤモンドは最も硬いから、永遠に輝き続ける!そういうイメージがありましたが、実際には、「燃えやすい」そうです。まあ、石炭のなかに多く含まれている炭素の単一原子のみがダイヤモンドなので、燃えると言われれば、「そうだろうなぁ~」と思ってしまいます。ただし600度というような高温で燃えるそうです。普通の火災などで燃えることは無いそうですが、変色してしまうらしいです、…。

また、ダイヤモンドは硬いんですが、靭性(じんせい)は弱いので、割れたりしやすい物質だそうです!これまた、知りませんでした。

こういうのを、知っていたら、今ほど高い値段で流通したかどうか?って、思ってしまいますが、すでに貴重品に成ってしまっています。

お父さんの戦略は、何をやったのか?

「供給を制御した」のです。

貴重品だ!というようになると、まあ、考えて、供給量を操ったわけです。世の中に、少量しか流通しなければ、貴重だ!と成るという発想だったようです。

ただ、20年が過ぎ、売上は50%下がり、価格は80%下がった。実際には、あまり効果的では無く、逆効果だったと言えます。

息子は『文化』を創造した!?

そして、息子のハリー・オッペンハイマー(Harry Oppenheimer)はアメリカに行きます。そして、マーケティングを開始します。このマーケティングの餌食に成ったのが、世の中、全ての男性だと言えます。

彼によって作られたのは、文化そのものです!

  • 婚約指輪=ダイヤモンド
  • 結婚指輪=ダイヤモンド
  • ダイヤモンドは永遠に!

結婚指輪や婚約指輪って、当たり前に買いますよね?!それって、デビアスによって作られた広告なんです!!ヤバくないですか?まんまと、世の中の男性は、広告の餌食に成ったわけです。

【愛=ダイヤモンド】

こんな、訳の分からないイメージを植え付けたわけです!

宝石と言えば宝物かも知れませんが、単なる石です。キレイに輝く石というだけです。ルビーよりも40倍も沢山取れ、燃えやすく、壊れやすい石です。別にダイヤモンドじゃなくても、金でも、銀でも、ルビーでも、真珠でも、もっと言えば、指輪である必要も無いです。

愛とは何の関係も無い訳ですが、民衆というお客様を教育することで、「愛の大きさは、ダイヤモンドの大きさに比例する」なんて、ヤバい教育をしていくわけです。そう考えるとムチャムチャ凄い戦略だと言えます。それが、達成できたのは、広告代理店の力によるところが強いでしょう。

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