ダイヤモンドの価値は「作られたもの」だった?私たちが今もダマされ続けているモノ

brilliant cut diamond held by tweezers
 

その後、アメリカだけじゃなく、日本、中国で、キャンペーンを実施しました。キャンペーンというか、洗脳戦略とも言えるかも知れません。ダイヤモンドこそ現代西洋の価値観の証であるとしてキャンペーンを実施したわけです。

日本の雑誌で、美しい女性に西洋の洋服とダイヤモンドを身に付けたカラフルな広告を作成した。さらに、日本の文化を飛び越えた、サイクリング、キャンプ、ヨット、海上の水泳、登山する女性の広告を作った。このことは、自動車、スポーツ用品、などが海外からの輸入が背景としてあったわけです。

メッセージは明らかだったわけです。ダイヤモンドは、東洋の過去の伝統を崩壊して、現代生活へのシフトを示したことです!

「結婚・婚約指輪=ダイヤモンド」贈るのは当然で文化そのものだ!

そういうものだと、教育して、大成功を収めたわけです。

3ヵ国でキャンペーンを実施した結果。これほど、犠牲者?というか、文化が定着しました。

・アメリカ

1940年:10%
1990年:80%

・日本

1965年:5%
1995年:77%

・中国

1994年:1%
2010年:31%

婚約・結婚指輪としてダイヤモンドを贈る文化を作った。そのように社会を説得した!まあ、凄いことですね。

これを、一企業が行ったというのは凄いです。日本も、私が生まれた頃はまだ5%だったのが、今では、文化として定着しています。結婚したら、奥さんにダイヤモンドの指輪を贈るのは当たり前です!そういう風習を作ったら、従わないと変な奴だと思われ、奥さんには嫌われるので、まあ、たまらない話です。凄い話ですよね!?

「デビアス」って名前は聞いたことはありますが、マーケティングで文化を作った会社だとは、知らなかったです。本当に、勉強になります。

image by: Shutterstock.com

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最初売れない営業マンだった私が、売れるようになり、日本でトップセールスに登りつめ、経営者として株式公開した。その営業ノウハウを、売れる営業の常識と売れない営業の非常識と言う観点で分かり易くまとめた。

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【著者】 島田安浩(営業コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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