ダイヤモンドの価値は「作られたもの」だった?私たちが今もダマされ続けているモノ

brilliant cut diamond held by tweezers
 

1938年広告代理店「N.W.Ayer Ad Agency」と契約を結びます。アメリカ最古の広告代理店と言われています。その広告代理店に、方向性を伝えて、広告代理店が頑張って仕事をしたわけです。

「我々は、人々の心の中で、ダイヤモンドとロマンスを結び付け、強化しなければならない。

若い男性の90%は結婚指輪として購入するので、ダイヤモンドは愛の贈り物であると彼らに教え込まなければならない。

ダイヤモンドが大きくて、輝いていることは、愛の大きさを示している。同様に若い女性には、ダイヤモンドが求愛に不可欠と教え込まなければならない」

これが、広告代理店の考えたものです。そして、実行されていきます。

ダイヤモンドをマリリンモンローにたくさん持たせて、写真をバンバン写して、それを活用しまくった!

その他映画スター【女優】には、愛の象徴としてダイヤモンドが与えられた。そして、彼女達は、その指輪やネックレスを付けてメディアに登場したことで、ドンドン、ダイヤモンドを彼女のように身に付けたいと、女性たちを教育したのです。

また、男性には、美しい女性にダイヤモンドを贈るべきだと、写真やメディアを活用して教育したのです。ダイヤモンドとロマンスの結びつきを繰り返し強調したのです。雑誌、新聞にダイヤモンドの物語や写真を掲載し続けたのです。

また、ラジオ番組でファッションデザイナーに依頼して、ダイヤモンドがトレンドに向かっていると話をさせたのです。週刊誌「Hollywood Personalities」は映画スターが身に付けるダイヤモンドについて特集記事を書かせたことが、上位125位の新聞に掲載されたりして、波及効果が創出されたのです。

また、全国の高校で講演を行ったりもしています。ダイヤモンドを身に付けて、ダイヤモンドに関する物語などを話すことで、彼女や彼等に、【愛=ダイヤモンド】と教育して、頭の中にイメージを植え付けたわけです。

そういう、一つの文化を作ったわけです。まあ、ムチャムチャ大掛かりですが、これが物凄い成果を出します。たった3年で55%売上アップします。

また、フランシス・ゲレティ(Frances Gerety)は、DeBeersの広告で「ダイヤモンドは永遠に」というキャッチコピーを作成しました。25年に渡ってDeBeersを担当して活躍したそうです。

当時は、女性の商品は女性のコピーライターを使うのが一般的で、彼女も女性です。写真を見ると、あまり、ダイヤモンドを身に付けてというような雰囲気ではないです。ただ、このキャッチコピーほど有名な、そして、今も使われているコピーは少ないでしょう。

「ダイヤモンドは永遠に」って、言葉はあなたも知っているでしょう。たぶん、このキャッチコピーの影響で、ダイヤモンドは永遠に輝くようなイメージが植え付けられたように感じです。

実際は、燃えやすく、もろいって!詐欺じゃないか!!って思ってしまいます。

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