Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが最近、生成系AIやバーチャル・モデル作りにハマっていることは「まぐまぐニュース!」で既報のとおりです(Text2ImageのWebサービスの中でいち早くFace-lockの機能を実装した「RenderNet」を使い「夏目雅子のDNAを受け継ぐ美人」の生成を試みる記事 / Stable Diffusion XL 1.0から派生した「Animation XL」で有名アニメ風の画像を生成しながら著作権問題を考察する記事)。中島さんはその後もメルマガ内で、Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)にReActorエクステンションを導入しさまざまな実験をしていましたが、そこに奥様から「男性モデルも作れるのか試して」とのリクエストが。今回は中島さんがイケメンバーチャル・モデルの生成に試行錯誤する様子をご紹介します。(メルマガ『週刊 Life is beautiful』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「バーチャル・モデル、男性版」
プロフィール:中島聡(なかじま・さとし)
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。
「男性のAIモデルも作って」妻のリクエストに応えてまずはキムタクから
ここ何週か、生成系AIを使ったバーチャル・モデルの作り方について解説してきましたが、このメルマガの査読をしてくれている私の妻から、男性モデルも作れるのか試してほしいとのリクエストがあったので、早速試してみました。
まずは、キムタクのDNAを持つバーチャル・モデルを作ってみたところ、こんな感じになりました。
特徴は掴んでいますが、かなり「濃い顔(バタ臭い)」になってしまいました。
顔の合成は、ReActorというエクステンションを使って行っていますが、(合成前の)生成した画像が基本的に白人なので(学習データの多くが白人の顔写真だと、こうなります)それと合成した結果、「濃い顔」になってしまうのだと思います。
女性の場合だと、それが魅力に結びつきますが、男性の場合だと、必ずしもそうはならないのだと思います。
キムタクは、そもそもが少しバタ臭い顔なので、それが強調されているのかもしれません。
じゃあ、大沢たかおはどうだろう?
続いて、試したのは、大沢たかおです。
これも少し(白人との)ハーフっぽい顔になりましたが、大沢たかおの顔があっさり系(醤油顔?)なので、ちょうど良いバランスになったのだと思います。
しょうゆ顔と言えば佐藤健だ!
醤油顔ですぐに思い浮かんだのが、佐藤健なので、早速試してみました。
とても良い感じになりました。やはり醤油顔からスタートするのが良いようです。男性モデルをそだてるならば、このモデルが良いとすら思えるぐらいです。
一度、気に入ったバーチャル・モデルが生成できたら、今度はその画像をReActorにソースとして渡して画像を生成すれば良いので、大量生産が可能になります。