ここが変だよ日本企業。サラリーマンの昇給を阻む「悪しき慣例」

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なぜ日本のサラリーマンの年収はなかなか上がらないのでしょうか。その理由として一番に挙げられるのが「終身雇用」です。大企業にいまだ残る「年功序列」という名の悪しき慣例のために、社内の貢献度が高い人でも年収を大きく上げることができないという現実。しかし、時代は少しづつ変わり始めているようです。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者、佐藤しょ~おんさんはサラリーマンの年収格差がこれから広がることを予測し、その根拠を述べています。

サラリーマンだって青天井で給料が増える時代

サラリーマンと年収の関係についてあれこれ考えているんですが、これからの時代はサラリーマンでも、もっと格差が広がると私は考えています。

サラリーマンの頃を思い出すと、年収って年に5%も上がったら大したもので、10%なんて管理職に昇格した時くらいだったんですね。金額にして、年収で20万とか、30万がせいぜいなわけです。ところが、人間の能力とか実績って、その程度の金額で収まらないくらいの大きなインパクトがあるものなんですよ。

青色LEDを発明した中村博士なんて、あの発明一発で数千億の利益を会社にもたらしたわけです。数千億は稀にしても、たった1人の貢献が、5,000万とか1億程度のインパクトをもたらす事なんて、毎年のようにあるんですよ。ところが今までの年功序列、終身雇用の枠組みではそんな人にドカンと年収やボーナスをあげることはできなかったんですね。

ところがこれからの時代は、それだと企業が生き残ることはできないと思います。最近では日系の会社でも人事考課にメチャクチャ差を付けたり、実績を出している優秀な人を繋ぎ止めるために、かなり大胆な報酬制度を作るところが出て来ました。これは外資では当然だったんですが、この流れが日系企業にも押し寄せて来ているんですね。

日本を代表するIT会社は、優秀な人材が30歳くらいまでに外資の巨大IT会社(所謂GAFAみたいなところ)に引き抜かれてしまうんですね。日系だと30歳だと700万とか800万という年収でも良い方ですが、外資だと能力と実績によってはフツーに2,000万とかを提示しますから。そりゃ転職しますよね。

この状況を放置していたら、ドンドン優秀な人材が引き抜かれてしまうということで、日系企業も重たい腰を動かさざるを得なくなったわけです。そしてこの流れはこれからドンドン加速します。

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