コミュニケーション能力が高ければ誰でも“良い店長”になれるのか?

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どんな仕事でもコミュニケーション能力は重視されるスキルのひとつですが、特にサービス業である飲食店では大切です。しかし、コミュ力が高いからといって良い店長になれるわけではありません。そこで今回は、無料メルマガ『飲食店経営塾』の著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが“店長力”についてアドバイス。 まず最初に高めるべきスキルとは何なのか、それを高めるために何をすべきなのか、詳しく解説します。

コミュニケーションは、店長スキルの一部に過ぎない!~店長力の向上のために、コミュニケーションスキルの向上にこだわりすぎていないか?~

店長のスキルをあげるために、日頃苦心されている方が多いかと思います。さて、店長のスキルアップのために何をさせればいいのか?

ある会社のマネージャーと話していた時のこと。

僕 「A店長は何が足りなくて、どんな努力をしなければならないと思う?」

マネージャー 「アルバイトさんとコミュニケーションをとることが苦手ということもあり、アルバイトさんを上手く巻き込めていないと思います」

僕 「なるほど。確かに、コミュニケーション力が低いと、意思の伝達も難しいし、店舗力をあげるのも難しいね。でも、本当にコミュニケーション力の低さが彼の課題なのかな?仮に、もっと彼のオペレーション力が抜群に優れていたら、コミュニケーション力が低くても、アルバイトはA店長には一目置いて彼のやろうとすることについていこうと思わないかな?」

マネージャー 「……」

店長育成というと、今の時代の特徴なのか、「コミュニケーションをとって、アルバイトと上手く関係性を作ることが一番大事」と思って、店長教育をされている方が多いのではないでしょうか?

確かに、店長にはトップとして部下と円滑なコミュニケーションをとりながら仕事をすすめることが求められますが、もし、上記のようにオペレーション能力が高ければ、一緒に働くアルバイトさんはきっと、店長を尊敬の眼差しで見て、店長の言うことを自然に聞くのではないでしょうか?

あるいは、オペレーション力が誰よりも卓越していれば、自信を持ってアルバイトにも指示もでき、それが自然とリーダーシップを発揮している形になるのではないでしょうか?

もちろん、オペレーションさえできれば店長として優秀というわけではありませんが、営業中、リーダーとしての役割を果たせている(指示だし、フォローなど)店長ほど、リーダーシップを自然と発揮していると思います。

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