「いらっしゃいませ」という、接客業の基本中の基本の挨拶。けれども昨今は惰性で口にする店が増えているようです。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では著者で若手飲食店コンサルタントとして活躍中の中西敏弘さんが、「いらっしゃいませ」を言う3つの目的とその重要性について、プロの目線で厳しく論じています。
あなたの店の「いらっしゃいませ」は本来の目的を果たせているだろうか?
あるお店に行った時のこと。
入り口の扉を開けると、スタッフが出迎えに来てくれた。しかし、笑顔もなく「いらっしゃいませ」と声も小さめで、特に歓迎感もない。そのまま、このスタッフの方に連れられて席まで誘導されることになるが、オープンキッチンの前を通っても、キッチンスタッフは顔を下に向けたままで作業を続け「無反応」。僕たちが来店したことに気づかない様子…。
そして、席に着いたと思ったら、なにやらテーブルまで案内してくれたスタッフが、おもむろに手をたたいた。と同時に、スタッフが声を揃えて「いらっしゃいませ」と声を出している。でもその声は小さい。そのためか、僕たちに「いらっしゃいませ」と言っているのか、次のお客様に対して言っているのか分からず、「ふ~ん」と思いながら、メニューを選ぶことにした。
こんなお店が最近増えている。