京都の御朱印は、ちょっと違う。古都を往く、十六社朱印めぐり

 

熊野神社(ご利益:縁結び・安産・病気平癒)

kyoto20180109-4image by: 京都フリー写真素材

新熊野神社、熊野若王子神社と同様、京都三熊野社の1つです。朱印のカラスは熊野社の神使である八咫烏です。三本足が特徴の八咫烏は、日本サッカー協会のシンボルマークにも使われています。

811年、修験道の始祖役小角(えんのおづぬ)の十世僧日圓が、国家護持のために紀州熊野大神を勧請したのに始まります。1090年、白河上皇の勅願により創立された聖護院は、熊野神社を守護神として祟め、別当職を置いて管理していました。白河法皇は度々熊野詣を行われ、この地にも特別な思い入れがあったと伝えられています。応仁の乱の後は1666年、聖護院宮道寛法親王によって再興されました。現在の本殿は、1835年に下鴨神社から移築されたな流れ造りの建築です。御祭神は、我国最初の夫婦神である伊弉諾尊・伊弉冉尊であり、縁結び・安産のご利益があります。

熊野若王子神社(ご利益:学業成就・商売繁盛)

こちらも、新熊野神社や熊野神社と同様京都三熊野社の1つです。室町8代将軍足利義政がこの地で花見を開いた事でも知られています。1160年、後白河法皇が熊野権現を禅林寺(永観堂)の守護神として勧請した正東山若王子の鎮守でした。境内より若王子山に奥に分け入ると新島襄・八重夫婦の墓所があります。また境内のすぐ脇は哲学の道の南の端です。まっすぐ北に向かえば銀閣寺に辿り着きます。

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

さらに8か所をご紹介する後編もご期待ください。

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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