2026年8月7日に発表された、株式会社KeyHolder2026年12月期第2四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
目次
大出悠史氏:株式会社KeyHolder代表取締役社長の大出です。どうぞよろしくお願いします。ご説明は映像配信のみでの対応となりますので、ご理解いただけると幸いです。
本日のご説明の流れですが、2026年12月期中間期までのトピックスについて触れた後、連結業績および各事業セグメントの概況、最後に今後の方針についてご説明します。
1-1トピックス

それでは、連結業績および各事業セグメントについてご説明します。
トピックスはスライドに記載のとおりです。今年1月より、唐沢寿明さんと山口智子さんが運営する「TEAM KARASAWA」との業務提携を締結し、お二人の活動をサポートしています。4月には、子会社4社間で不採算事業の見直しを目的に吸収分割による組織再編を実施し、その効果が徐々に現れています。
また、5月には、これまでKADOKAWAさまが開催してきた「日本ホラー映画大賞」に当社グループとしても参加し、次世代の映像クリエイター発掘に向けた積極的な取り組みを開始しています。
先月7月に開催した「bijoux 新人発掘オーディション 2026」においては、サイバーエージェントさまにもご協力いただくかたちで大型新人発掘オーディションを実施しました。このオーディションでは、グランプリを含む4名の俳優の卵を選出しています。
1-2 損益計算書(PL)

2026年12月期中間期までの連結業績は、売上収益が176億1,700万円、営業利益が10億3,000万円、親会社の所有者に帰属する中間利益が5億2,000万円と、前期比で増収増益となりました。通期連結業績予想と比べてもすべての項目で上振れしており、順調に推移しています。
1-3 連結業績(累計)

セグメント別の概況はスライドのとおりです。詳細は後ほどセグメント別にご説明しますが、総合エンターテインメント事業および映像制作事業が順調に推移しています。
1-4 売上収益増減要因

売上収益は前期比7億8,400万円増の176億1,700万円となりました。
総合エンターテインメント事業では、乃木坂46の興行に伴う観客動員数が、興行数の増加により前期比約11万5,000人増加しました。さらに、ファンクラブ会員向け限定企画の反応も良く、トップラインの引き上げに大きく貢献しています。
また、玉木宏さんが所属するアオイコーポレーションの子会社化による貢献もあり、前期比9億2,100万円のプラスとなりました。
映像制作事業では、既存のレギュラー番組制作を筆頭に、各部門で好調に推移したことから、前期比6億8,200万円のプラスとなりました。
広告代理店事業においては、デジタル広告部門における主要取引先である脱毛クリニックの広告出稿削減が想定以上に大きく影響し、前期比9億7,500万円のマイナスとなっています。
物流事業では、一般貨物の取扱件数を着実に積み上げたことで増収となりました。
1-5 営業利益増減要因

営業利益は前期比4億200万円増の10億3,000万円となりました。
1-6 セグメント別業績報告 ~総合エンターテインメント事業~

主力である総合エンターテインメント事業において、乃木坂46のライブやイベントなどの実地開催に伴う集客力は依然として高い水準を維持しており、持分法投資利益でも前期比で増加しました。
SKE48については、足元でやや伸び悩むCD売上の将来的な改善を目指し、新体制への変更やそれに伴う準備として劇場公演数を一時的に減少させたことから、利益面では軟調に推移しています。
Novelbrightについては、精力的なアリーナツアーに伴うチケット販売やグッズ売上が好調に推移し、前期比で増加しました。
デジタルコンテンツ部門では、アプリゲームにおけるリアルイベントの開催が引き続き好調を維持するとともに、新規コンテンツの開発コストを見直したことで、利益面が大幅に改善しました。
以上の結果、総合エンターテインメント事業のセグメント利益は前期比で3億1,200万円増加し、11億1,200万円となりました。
1-7 営業利益増減要因

映像制作事業では、既存の各部門が前期比で増収増益となっています。特に既存のバラエティ番組が好調だったほか、その他の各部門でも収益の改善が見られます。
1-8 セグメント別業績報告 ~映像制作事業~

既存の番組制作部門では、これまでと同様に制作実績を着実に積み上げています。特にレギュラー番組『千鳥の鬼レンチャン』や『THE神業チャレンジ』が好調に推移しているほか、4月以降で立て続けに2本のレギュラー番組制作が決定したことで、売上・利益ともに前期比で好調に推移しています。
また、ドラマ・映画部門でも着実に案件を獲得しているほか、人材派遣事業では取引先制作会社とのリレーションを強化して人材の確保や育成に取り組むことで、増収増益を達成しています。
新たに開始した配給部門では、国内向け配給案件で当初計画を上回る上映館数を達成したことによる増収が見られました。利益面では、海外案件における成約の遅れや先行費用の計上によるマイナスがありましたが、改善が進んでいます。
以上の結果、映像制作事業のセグメント利益は、前期比1億600万円増の1億3,400万円となっています。
1-9 営業利益増減要因

広告代理店事業では、既存の広告代理店部門とデジタル広告部門の双方で体制の強化と見直しを進めています。
1-10 セグメント別業績報告 ~広告代理店事業~

既存の広告代理店部門では、組織再編に伴う事業の見直しの一環として不採算案件の整理を実施しました。これにより売上面では減少が見られたものの、採算性の高い広告案件を獲得したことで、利益面では前期比5,900万円の増加となりました。
デジタル広告部門では、クライアントによる広告出稿ボリュームの大幅な削減により、売上と利益が前期比で減少しました。しかし、足元の業績ではポートフォリオの入れ替えが成果として現れ始めています。単月ではありますが、利益を十分に確保できるまで改善しており、下期に向けてこれらの取り組みをさらに強化していく方針です。
以上の結果、同事業のセグメント利益は前期比4,100万円減の1億1,500万円となりました。
1-11 営業利益増減要因

続いて、物流事業についてご説明します。
1-12 セグメント別業績報告 ~物流事業~

一般貨物部門では、新規顧客の獲得が順調に進んだことから増収となっています。利益面では、前期に計上していた補助金および保証債務戻入益1億2,200万円の影響を受けてマイナスとなっています。
ただし、当該要因を除くと、本業としての実績では前期比1億700万円の増益となっており、こちらはスライドの表に青字で示しています。
アミューズメント施設向け部門については、一般貨物部門と比較して利益率の高いホール向け遊技機を取り扱っています。こちらは主要取引先からの保管台数が減少したことによって、減収減益となっています。
以上の結果、同事業のセグメント利益は1億9,600万円となりました。
1-13 営業利益増減要因

その他の事業では、既存の不動産管理部門に加え、トポスエンタープライズが展開する卸売事業およびコンビニ事業、ホテル事業に加えて、昨年グループ入りした「Empire Steak House Roppongi」における飲食事業が期初から寄与しています。
1-14 セグメント別業績報告 ~その他事業~

同事業のセグメント利益は、前期比4,600万円増の8,000万円となりました。
1-15 営業利益増減要因

その他の本社費用については、前々期に実施したDIPファイナンスに係る貸倒引当金の戻入益を8,400万円計上したことや、その他の販管費を見直したことで、前期比1億400万円の改善となっています。
以上の結果、中間期の営業利益は前期比4億200万円増加し、10億3,000万円となっています。
1-16 営業利益~親会社の所有者に帰属する当期利益

営業利益以降については、為替差益や受取利息などの影響で金融収益が増加しました。一方で、トポスエンタープライズの株式取得に伴い発生したリース負債に係るIFRS会計処理により、約2億円の支払利息を計上しました。
法人所得税については、税引前利益の増加に伴い、連結法人税等の負担額が前期比で1億3,800万円増加しました。
以上の結果、親会社の所有者に帰属する中間利益は5億2,000万円となりました。
1-17 財政状態計算書(BS)/キャッシュフロー(CF)

財政状態計算書およびキャッシュフローの状況についてです。
資産および負債の状況はスライドに記載のとおりです。有形固定資産は、トポスエンタープライズにおいて転貸不動産に係る契約を一部解約したことに伴う会計処理により、使用権資産およびリース負債が大幅に減少しました。また、通常のリース返済および償却の進捗により、資産・負債ともに減少しています。
その結果、資産合計は前期末比で14億1,200万円減少し、534億1,800万円となっています。
キャッシュフローの状況としては、営業キャッシュフローが16億300万円増加、投資キャッシュフローが1億1,000万円増加、財務キャッシュフローが11億8,600万円減少しました。
その結果、2026年12月期中間期の現金および現金同等物の中間期末残高は前期末比で5億2,800万円増加し、56億2,400万円となりました。
2-1 2026年12月期 通期連結業績予想

続いて、通期連結業績予想に関する今後の方針についてご説明します。
まずは連結業績予想に対する進捗状況です。先ほどご説明したとおり、売上・利益ともに順調に推移しています。引き続き、下期に予定されている案件を着実に進めることで、通期目標を達成していきます。
2-2 中長期のグループ発展に向けた方策

当社では、移り変わりの激しいエンターテインメント業界での経営課題を明確に認識し、将来においても第一線で通用するコンテンツの開発と提供に寄与する体制作りに向けた検討を急ぎ進めています。
昨今は、金融機関とエンターテインメント企業による資本業務提携や、ファンド組成を通じたIP開発などの施策が相次いで打ち出されるなど、国内エンターテインメント業界は新たな局面を迎えています。
このような新しい展開を生み出す過程においては、既存事業とは異なる規模での資金活用が求められる場面が想定されます。
現時点での当社の現預金は約56億円ですが、持分法で当社業績に反映している乃木坂46合同会社における現預金の50パーセントを将来的に活用可能なキャッシュとして捉えた場合、その資金規模はおよそ120億円まで積み上がっています。
2-3 中長期のグループ発展に向けた方策

当社グループでは、業界の新たな潮流や動向、ニーズをしっかりと把握しつつ、将来の発展に向けて、当社が保有する資金の有効活用や、異なる強みを有する外部の戦略的パートナーとの協業体制の構築が必須であると考えています。
エンターテインメントと金融を組み合わせたファンドなどの組成、ファンクラブプラットフォームに関するビッグデータの活用、大手エンターテインメント企業との共同プロジェクトを通じて、コンテンツへの投資力・企画開発力・マーケティング力を強化することが、企業としての持続的な成長に寄与すると捉えています。
今後はこれらの施策を検討する中で、優秀なクリエイティブ人材の獲得や、新たなテクノロジーの導入によるプロモーション機能の強化など、当社グループが保有する既存リソースの競争力の強化および発展に努めていきます。
そして、その先に見据える当社グループの将来像として、自社で主体的に権利を保有し、グローバルな活動を含む多角的な展開が可能な独自IPの開発・育成を重要な戦略的テーマとして位置づけています。複数のマネタイズポイントを構築し、単一の収益源に依存しない事業構造の実現を目指していきます。
2-4 セグメント別方針

将来に向けた方針を示す上で、既存事業をおろそかにすることはありません。
乃木坂46の活動については、一部メディアでグループ史上最大規模と報じられた夏の全国ツアーを6月から8月にかけて実施しているほか、7月には42枚目のシングルを発売しました。当社グループの業績に大きく影響することから、引き続き活動領域の最大化を図っていきます。
SKE48は、9月に予定している新曲リリースに加えて、同グループ単独では初となる海外ツアーの成功に向けて動いていきます。中長期ではグループ創立20周年を視野に入れ、さらなる成長と飛躍に向けて、運営体制や制作・プロモーション全般の見直しを含む抜本的な改革に向けた検討を進めていきます。
Novelbrightについては、今年も全国ツアーを積極的に展開しており、この8月よりソウル、シンガポール、香港、台北の4都市を巡るアジアツアーがスタートしました。今後もメディアのみなさまのお力をお借りし、さらに積極的な展開を見込んでいますので、ご期待いただければ幸いです。
2-5 セグメント別方針

昨年グループインしたアオイコーポレーションについてご紹介します。
玉木宏さんは、本年『キングダム』および『ゴールデンカムイ』といった人気映画作品の続編に出演されているほか、10月公開予定のアニメーション作品では声優にも初挑戦します。
唐沢寿明さんは、現在絶賛公開中の『トイ・ストーリー5』のウッディ役として日本版全作品で長く声優を務めています。5月から全国公開されていた映画『ミステリー・アリーナ』では主演を務めており、同作品は8月から「Amazon Prime Original」で独占配信されることが決定しています。
また、将来が期待される若手俳優の糸瀬七葉さんは、東映の新たな特撮シリーズ『角醒ハンター オメガホーン』にも出演しています。
機会がありましたら、ぜひご覧ください。
2-6 セグメント別方針

冒頭のトピックスで触れた「bijoux 新人発掘オーディション 2026」は、サイバーエージェントさまをはじめとする関係各所のご協力をいただき、報道を通じて多くの反響を得るなど、非常に大きな成果を収めたオーディションであったと考えています。
プロダクションレーベルのbijouxでは、既存の所属タレントに加えて新たに所属した4名の育成に努め、活躍の場を広げていきます。グランプリを受賞した手島柚葉さんの出演映画に関する情報も順次発信していきますので、ご注目いただければ幸いです。
2-7 セグメント別方針

映像制作事業においては、既存のバラエティ番組部門やドラマ制作部門が計画比で順調に推移しているため、引き続き下期に向けて安定的な実績の積み上げに努めていきます。
直近で開始した配給部門は、配給第1弾が無事に成功したことに加え、この流れを継続すべく、案件獲得に向けて積極的な活動を展開していきます。現在、アクション、アニメーション、ドキュメンタリーなど異なるジャンルの5作品を、9月から10月にかけて順次配給することが決定しています。
2-8 セグメント別方針

広告代理店事業のデジタル広告部門については、事業規模の拡大に必要な人材を確保し、クライアント数を14社まで拡大しました。将来を見据えたポートフォリオの入れ替えも急ピッチで進めています。引き続き新規案件の獲得に努め、収益規模の拡大を目指していきます。
広告代理店部門では、組織再編の効果が現れ始めています。売上面の一層の強化を図るため、主要取引先であるセブン‐イレブン・ジャパンさまとの取り組みでは、新たに獲得した案件も含めて安定稼働を維持することで、下期の巻き返しを図れるよう、改善を着実に推し進めていきます。
先にご説明した国内企業各社におけるIP戦略の動向を踏まえ、同部門では従来の広告代理店事業やキャスティング事業の枠を超え、マネジメントやファンダムの運営協力、グッズ制作、ライブ展開など、複数のマネタイズポイントの開発を包括的に支援するサービスを提供することで、IPを活用した新たな商圏と情報網の確立を目指していきます。
2-9 セグメント別方針

物流事業では、一般貨物部門の取扱件数の増加に伴い、上昇傾向にあるコストの見直しに努めます。
アミューズメント施設向け部門では、特定取引先によるホール向け遊技機の取扱件数減少の影響を改善するため、自動倉庫の集約・整理を進めつつ、コスト圧縮に取り組みます。さらに、空きスペースの有効活用に向けた新提案を行い、全社的な営業強化を図ることで、新規顧客の獲得に努めます。
その他事業のうち、「Empire Steak House Roppongi」を運営している飲食事業については、原材料の価格変動があるものの、新メニューの開発やグループシナジーを活用したSNS向け販促のさらなる強化に加え、多店舗展開の可能性も模索していきます。
2-10 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた体制

配当政策および還元策についてです。配当は累進配当性向を意識しながら、業績を踏まえた特別増配についても引き続き積極的に検討していきます。
株主優待では、「OLIVE SPA」を利用できるリラクゼーションサロンチケットに加え、今期より「Empire Steak House Roppongi」で利用できるディナーチケットの提供を開始しています。
また、ライブやツアーのチケットが当たる抽選企画も実施していますので、ぜひご応募ください。
大出氏からのご挨拶

当社は掲げた目標の達成に向けて、全社一丸となり積極的に邁進していきます。引き続き、株主さまをはじめとする多くのステークホルダーのみなさまからのご支援・ご指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上をもちまして、2026年12月期第2四半期までの連結業績および今後の方針についてのご説明を終了します。本日はご視聴いただき、誠にありがとうございました。
