波乱含みの秋の政局が幕を開けます。9月13日の沖縄県知事選、高市首相の訪米と国連演説、そして党・内閣改造人事と重要日程が立て込むなか、来年10月の自民党総裁選に向けた「高市劇場第2幕」が始まろうとしています。しかし政権の実権を握るのは麻生・鈴木ライン、頼みの綱は日本維新の会という危うい構図は変わりません。(『高野孟のTHE JOURNAL』高野孟)
※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2026年9月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
怖くて骨格には触れず、マイナーチェンジに終わりそうな党・内閣改造人事/これで高市総裁再選が可能なのか?
波乱含みの秋の政局が始まる。と言うか、昨年10月4日の自民党総裁選で高市早苗が勝利してからここまでが、高市劇場の第1幕。ここから、来年10月の高市再選を賭けた自民党総裁選までが第2幕で、そこでは、自民党内で次第に強まる反高市気運に対し、高市+維新連合軍がどこまで抵抗できるかが主軸となって、全ての物事が展開する。
立て込んでいる当面の重要日程
第2幕第一場は……
▼9月13日沖縄県知事選:3選を目指す現職の玉城デニー(オール沖縄勢力が支援)に対し、自民・維新・国民民主などが推薦する古謝玄太=前那覇副市長の事実上の一騎打ち。マスコミ各社の調査では「ほぼ横一線」。自民党の独自調査では、8/15~16には玉城45.5%vs古謝41.1%vs下地6.0%と、玉城がややリードしていたが、下地が自民と談合して立候補を辞退することが判明した頃の8/23~24には、玉城40.9%vs古謝44.1%と逆転している。最後の1週間でどう転がるか予測はできないが、古謝が勝てば、高市第2幕の開幕への祝砲となる。なお、中道改革連合は「自主投票」、参院立憲民主党は玉城支援であるのに対し、公明党県本部は元々「辺野古基地建設反対」の立場であるのに、今回はそれを棚上げし古謝を「推薦」する異例の形になった。この二重、三重のネジレ状態は、古謝が勝った場合、中道内の立憲と公明の亀裂を深め、参院公明と沖縄はじめ地方の公明からの中道解消、自民との連立復帰への圧力を強めることになろう。
▼9月22日、高市訪米、国連総会で演説。同じ日にトランプ米大統領も演説のため国連に来ているので、高市は挨拶程度でも接触し、また抱きつくなどして親密ぶりをアピールする映像をゲットしようとするだろう。しかしトランプは、翌23日には習近平=中国主席と中国企業代表団の訪米を迎え、24日には習との米中首脳会談を控えていて、これはイラン攻撃で迷走してダッチロール状態に陥っているトランプにとって、中間選挙前に大きな外交的成功の花火を打ち上げて政権を立て直す最大の「勝負どころ」となるので、たぶん高市のことなど目に入らないのではあるまいか。
▼党・内閣改造人事:国連演説の前であれば9月16~18日頃、後であれば28~30日ごろになるだろう。
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