「良い聞き上手」
「人との会話で、良い聞き上手になるには」という一文。「良い聞き上手になるには」と意味が重なっているのが気になります。
「聞き上手」という言葉に、人の話を聞いて引き出すのがうまいという意味合いがあるのでその前の「良い」は不要で
「人との会話で、聞き上手になるには」
とすれば、文の収まりがよくなります。
「良い」を生かすのであれば「聞き上手」という言葉を「良い(き)聞き役」と書き換え
「人との会話で、良い(き)聞き役となるには」
としてもよいでしょう。
強調したい内容ほどこのように同じ意味の言葉で飾り立ててしまいがちになります。
読み返して、確認する習慣をつけましょう。
読んでほしいときには…
「私の投稿をご覧になられたら、見たよ的な感じで、『いいね!』頂けたら幸いです」
これはFacebookを通じて知り合った人から送られてきたメッセージです。
お互いに共通の知人がいるだけで面識がないため、相手も一応丁寧な言葉遣いを意識しているのでしょうが、今どきの言い回しと混在してちぐはぐな印象。
敬語の使い方も「ご覧になられたら」と取って付けたような二重敬語になっています。
無理に敬語を使うより「見たよ的な感じで、『いいね!』頂けたら」のようなくだけた言い回しを改める方が好印象を与えると思います。例えば……
「私の投稿が目に留まったときは『いいね!』をお願いします」
といった具合。さらに
「自分が面白そうだと思うイベントやお勧めのお店情報などを投稿しています。ぜひ、ご一読ください」
のように、Facebookに投稿する目的や内容を具体的に書くと売り込みしている感じが消え、相手に受け入れられやすくなります。
Facebookやブログで、自分自身のこと以外に店舗や商品、サービスをアピールするケースも増えています。
やみくもに「とにかく読んで!」という押しの強さばかりが前面に出ると読む側は抵抗を感じることが多いので
「なぜ、読んでほしいのか」
「どのような目的で情報を発信するのか」
という理由や目的をきちんと自分の中で整理し、相手がその意図を理解できるように伝えることが、最初の心構えとして大切ではないでしょうか。