ディズニーランドから牛タン屋まで…企業が「感動」で成功する理由

 

心理学的には、深層心理学という人の心の中に潜む性向を分析しようという流れがあります。

代表的な学者として3人の名前が挙げられます。

フロイドユングアドラーの3人で、フロイドが無意識の存在を発見し分析することからはじまっています。

心理学はいまだ科学になり得ない、また科学の範疇でくくれるかすら定かでないような学問分野です。上記の3人の学説も数学のように厳密な定義づけはできません。そのうえで述べるなら、フロイドは快楽を求める衝動を、アドラーは社会適合を求める権力、ユングは自己実現に注目し分析しています。

人が行動を起こすのは単一の動機によってでなく、複合した動機が絡み合って発現されます。

話が飛躍しますがライザップのボディメイクは、異性にモテたい、賞賛を得たい、達成感を味わいたいといった複合した満足を得るためにハードなトレーニングを対価を払ってまでもチャレンジさせます。本来苦痛であるハード・トレーニングという苦役にさえ、対価を得るのでなく対価を払ってでもチャレンジしています。

ここにマネジメントを理解できるヒントがあります。

人の持つ欲求への理解がマネジメントの要諦で、さきに述べた「少年ジャンプ」ではないのですが一つでも経営方針にしなければなりません。

余談ですが、サントリー・オールドのボトルの曲線は女性の体形曲線を取り入れているといわれ、赤ちゃんや動物の子供がかわいいのは「おでこ」の曲線が人が可愛いと感じる曲線であるという学説があります。

また、男性一般が女性の乳房に魅力を感じるのも、本能的に人間の中に理性を超えた感情レベルの刷り込みがあるからです。

感動を与えられることも、感動の提供する動機づけも人の持つ分析しがたい心理特性に由来します。

ただし、この感動のマネジメントは合理的な仕事のシステム化は基本条件ですが、この運用については安易な計算づくのテクニックとしてつくり込むことは不可能で全人格で対応しなければ適いません。

print
いま読まれてます

  • ディズニーランドから牛タン屋まで…企業が「感動」で成功する理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け