ディズニーランドから牛タン屋まで…企業が「感動」で成功する理由

 

感動システムについて

ザ・リッツ・カールトンには、感動を実現させる「クレド」と冠した企業理念をはじめとする「ゴールドスタンダード」(黄金律)があります。

これが、宿泊客に感動を提供する基盤です。さらに顧客へのパーソナルな接客サービスをバックアップするデータ管理システムと「やる気」を引き出す評価システムもあります。

ディズニーランドには、感動を創り上げるためのノウハウをもとにした「ディズニー・インスティチュート」という研修機関があります。ここでは、顧客を満足させるディズニー流経営哲学が学べる数々のプログラムを提供しています。「感動」のノウハウの蓄積がディズニーランドの「強み」の源泉です。

ランチの平均客単価1200円以上、それでも連日大行列ができる飲食店としてテレビで紹介された「ねぎし」という牛たん専門店があります。

この会社の経営方式が独特で、毎年の目標や経営方針は店長が主役になって決定しています。感動づくりのアイデアについても現場スタッフに委ねています。

製造業での感動商品の代表は、アップルの「スティーブ・ジョブズ」が有名ですが、ジョブズの場合ではシステム的なしくみではありません。まったくの個人の個性圧力が、組織に染み込んでの快挙です。全社的な取り組みとしては昔のソニーホンダに見られますが、創業者の個性がより強く影響したものとも判断されます。

その他の業態としては、ニトリアイリスオーヤマ、さらにホームセンターのカインズが見られます。これらの会社では、社員に積極的な商品企画・開発を義務付けています。ここでの商品化へのゴーサインには特徴があります。商品化の承認は、代表者が即決で行い機会を逸しません。

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